「郵便局で通帳の再発行」と検索している方の多くは、通帳を紛失した、破損して使えなくなった、あるいは突然の磁気不良など、想定外のトラブルに直面しているのではないでしょうか。慌てて窓口へ向かおうとしても、必要な書類や手数料、再発行までにかかる時間など、分からないことが多くて不安を感じるものです。
この記事では、郵便局で通帳を再発行する際に知っておくべき情報を、実際の手続きの流れに沿ってわかりやすく解説していきます。手数料はいつ発生するのか、どんなケースで無料になるのか、代理人でも手続きは可能なのか、再発行後の通帳の扱い方など、初めての方でも安心して読める内容を意識しています。
少しでもスムーズに、そして余計な手間や出費をかけずに再発行できるよう、必要な知識を網羅してお届けします。読後には、自信を持って郵便局へ向かえるようになるはずです。ぜひ最後まで読み進めてみてください。

💡記事のポイント
- 通帳を再発行する際に必要な書類や、窓口での具体的な手続きの流れ
- 再発行にかかる手数料の金額や、免除が認められるケースの判断基準
- 新しい通帳が届くまでの目安となる日数や、郵送方法の詳細
- 本人が行けない場合の代理人による手続き方法や、仮通帳の発行条件
郵便局で通帳を再発行するには?手続きの方法と注意点

- 郵便局で通帳を再発行する際の手数料はいくらかかる?
- 郵便局で通帳を再発行してから届くまでの日数は?
- 郵便局で通帳を再発行するために必要な書類と本人確認の流れ
- 郵便局で通帳を再発行する場合の委任状の書き方と提出方法
- 郵便局で通帳とキャッシュカードを同時に再発行する場合の手続き
- 郵便局で通帳の磁気不良や破損による再発行は可能?
郵便局で通帳を再発行する際の手数料はいくらかかる?
郵便局で通帳を再発行する際には、基本的に1冊あたり1,100円(税込)の手数料がかかります。これは、ゆうちょ銀行が全国の郵便局窓口を通じて提供しているサービスに一律で適用されている金額です。紛失や盗難、破損などが原因で通帳の再発行が必要になった場合、この手数料が発生します。
ここで注意しておきたいのは、再発行の理由によっては手数料が免除されるケースがあるという点です。例えば、通帳の磁気部分の不良によってATMでの取引ができなくなった場合、故障の原因が利用者の過失によるものでないと判断されれば、手数料なしでの再発行が認められることがあります。ただし、こうした判断はあくまで窓口での状況確認によるため、再発行時には必ず通帳を持参し、状態を見てもらうことが必要です。
また、通帳と同時にキャッシュカードの再発行を希望する場合は、それぞれに対して手数料が発生する可能性があります。キャッシュカードの再発行は別途1,100円がかかるため、両方を同時に手続きする場合は合計で2,200円かかることになります。特に急いでいる方や、同時に再発行を希望する方は、あらかじめ費用を確認しておくと安心です。
このように、通帳の再発行には一定の費用がかかるものの、理由によっては無料になる場合もあります。費用を抑えるためにも、まずは現在の通帳の状態を確認し、手数料の有無について窓口で相談してみることをおすすめします。
郵便局で通帳を再発行してから届くまでの日数は?
郵便局で通帳を再発行した後、新しい通帳が手元に届くまでの期間は、おおよそ1週間から10日程度が目安とされています。ただし、実際の所要日数は郵便局の混雑状況や地域によって多少異なる場合があるため、余裕を持って手続きすることが大切です。
ゆうちょ銀行の通帳は、原則として再発行後に簡易書留または書留郵便で自宅に郵送されます。再発行の手続き自体は窓口で即日行えますが、通帳そのものはその場では受け取れず、後日郵送される流れになります。このため、旅行や引越しなどの予定がある場合は、手続きのタイミングに注意が必要です。
一方で、窓口での申請時に「緊急で通帳が必要」と申し出た場合、一部の郵便局では仮通帳の発行などの対応をしてくれることもあります。ただし、すべての郵便局で対応しているわけではなく、取り扱い可否は事前に確認する必要があります。さらに、仮通帳ではATMの利用ができないこともあるため、実際の取引には制限がかかることを理解しておきましょう。
また、通帳の再発行と同時に住所変更を行った場合は、配送先の確認や本人確認に時間がかかる可能性があります。郵送手続きがスムーズに進むよう、あらかじめ登録住所の確認と、正確な情報の申請が重要です。
このように、再発行された通帳が届くまでには一定の時間が必要であり、即日での受け取りはできません。スケジュールに余裕を持ち、重要な支払い日などに重ならないよう、早めの手続きを心がけましょう。
郵便局で通帳を再発行するために必要な書類と本人確認の流れ

郵便局で通帳を再発行するには、いくつかの必要書類を準備し、本人確認を受ける必要があります。この手続きは、通帳を紛失した場合や磁気不良、盗難など、さまざまな理由で再発行を希望する方にとって共通のステップとなります。
まず持参すべきなのは、本人確認書類です。具体的には、運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、健康保険証などが該当します。顔写真付きの公的書類が1点あれば基本的に問題ありませんが、写真がない書類の場合は、もう1点の補助書類が求められることがあります。この点は、身分証の種類によって異なるため、事前に確認しておくとスムーズです。
次に必要となるのが、届け出印です。これは、ゆうちょ銀行の口座開設時に登録した印鑑を指します。ただし、印鑑を紛失している場合でも、署名によって本人確認を代替できるケースがあります。このときは、再度印鑑の登録を行うか、今後は署名での本人確認に切り替えるかを選ぶことになります。
手続きの流れとしては、郵便局の窓口に行き、再発行の申し出を行った上で、書類を提示します。窓口では再発行の理由や、通帳の最終利用状況などを簡単に確認されることもあります。盗難や不正利用の懸念がある場合は、警察への届出番号が必要になることもあるため、事前に準備しておきましょう。
このように、通帳の再発行には基本的な書類だけでなく、状況に応じた追加対応が求められることがあります。とくに本人確認の厳格化が進む中、書類の不備があると手続きができないケースもあるため、必要書類を確実に揃えてから来局することが大切です。
郵便局で通帳を再発行する場合の委任状の書き方と提出方法
やむを得ず本人が郵便局に行けない場合、代理人による通帳の再発行も可能ですが、その際には委任状の提出が必要になります。委任状とは、本人の代わりに手続きをする権限を代理人に与える文書のことです。ゆうちょ銀行では、指定の様式に基づいて正確に作成された委任状が必要とされています。
まず、委任状に記載すべき内容は以下のとおりです。本人の氏名・住所・生年月日、代理人の氏名・住所・生年月日、委任する手続きの内容(この場合は「通帳の再発行」)、そして日付と署名、押印です。誤字や記載漏れがあると受付されない場合があるため、丁寧に記入しましょう。
ゆうちょ銀行では公式サイトから委任状のテンプレートをダウンロードすることができるため、初めての方はそれを活用すると安心です。形式が自由であるように見えて、実際には銀行ごとに必要な項目や文言が定められている場合が多いため、独自に書式を作成することはおすすめできません。
提出時には、委任状に加えて、本人と代理人双方の本人確認書類の原本が必要になります。本人確認書類として有効なものは、運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証などで、コピーでは受け付けてもらえないため注意が必要です。また、代理人が届け出印を持参することも求められます。
代理人が手続きする際の注意点として、手数料の支払いも必要である点や、通帳は原則として後日、本人の住所宛に郵送される点が挙げられます。代理人が通帳をその場で受け取ることは基本的にできないため、通帳の到着を本人が待つことになります。
このように、委任状を用いた再発行手続きは、形式や必要書類に細かい指定があるため、あらかじめ郵便局やゆうちょ銀行の案内ページを確認し、準備を整えた上で来局することが重要です。時間に余裕を持ち、間違いのないよう手続きを行いましょう。
郵便局で通帳とキャッシュカードを同時に再発行する場合の手続き

通帳とキャッシュカードを同時に再発行したい場合、郵便局では1回の来局で両方の手続きをまとめて行うことが可能です。ただし、それぞれの再発行には個別の取り扱いがあるため、必要な書類や流れについてあらかじめ理解しておくことが大切です。
まず、窓口で手続きする際に持参すべきものとしては、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)、ゆうちょ口座に登録している印鑑(または署名)、そして現在お持ちの通帳やキャッシュカード(紛失・破損の有無に関わらず)です。通帳とカードのどちらも紛失している場合でも、必要な手続きは進められますが、身元確認が厳格に行われます。
手続きは、まず窓口で「通帳とキャッシュカードの再発行を希望する」ことを伝えるところから始まります。その後、専用の再発行申込書に記入し、提出書類の確認と本人確認が行われます。このとき、通帳とキャッシュカードは別々の書類で管理されているため、再発行理由や紛失状況もそれぞれ記載する必要があります。
再発行にかかる手数料については、通帳が1,100円、キャッシュカードも1,100円で、合計2,200円(税込)がかかるのが一般的です。ただし、磁気不良などで故障と判断された場合、カードの再発行については無料になることもあります。この点は、現物の状態を見たうえで窓口での判断となるため、可能であれば壊れた通帳やカードも持参するとよいでしょう。
注意すべきなのは、再発行された通帳やキャッシュカードがその場で受け取れるわけではないという点です。手続き完了後は、それぞれ自宅に郵送される形となり、到着までには数日から1週間程度かかることがあります。重要な取引予定がある場合は、余裕を持って申し込むようにしましょう。
このように、通帳とキャッシュカードを同時に再発行する場合は、準備物や流れをきちんと把握しておくことが、手続きをスムーズに進めるためのポイントです。
郵便局で通帳の磁気不良や破損による再発行は可能?
通帳が磁気不良を起こしたり、物理的に破損した場合でも、郵便局では再発行の対応が可能です。これは、通帳がATMで読み取れなくなった、記帳が途中で止まってしまう、あるいは水濡れや破れで使用に支障が出ているようなケースが該当します。
こうした不具合に気づいた際は、まず最寄りの郵便局に通帳を持参して状態を確認してもらうことが第一のステップです。現物を確認した上で、再発行が必要かどうか、そして手数料がかかるかどうかが判断されます。特に磁気不良の場合、利用者の過失ではなく、経年劣化や自然な損耗と判断されれば、手数料は無料になることがほとんどです。
一方で、明らかに乱暴に扱われた跡がある場合や、意図的な損傷と見なされる場合には、1,100円(税込)の再発行手数料がかかることがあります。したがって、通帳が故障した経緯をできるだけ詳しく説明できるようにしておくと、判断がスムーズに進みます。
再発行の手続きには、本人確認書類と届け出印、現在の通帳が必要になります。場合によっては、再発行申請書の記入も求められるため、多少の時間がかかることも想定しておくと安心です。また、再発行された通帳は通常、即日では発行されず、後日自宅宛に郵送されます。これには数日から1週間程度を要するため、早めの対応が推奨されます。
このように、磁気不良や破損といった理由でも再発行は可能ですが、通帳の状態や原因によって手数料の有無が変わる点には注意が必要です。使用中に違和感を覚えた時点で郵便局に相談することで、よりスムーズな対応が受けられるでしょう。
郵便局で通帳の再発行に関するQ&A【即日発行・番号変更など】

- ゆうちょ銀行で通帳を再発行する場合、即日対応は可能?
- ゆうちょ通帳の再発行後、いつ届く?目安となる期間とは
- ゆうちょ通帳を再発行する際に必要なもの一覧
- ゆうちょ通帳を再発行すると番号は変わる?記帳履歴はどうなる?
- ゆうちょ通帳を本人以外が再発行することはできる?
- ゆうちょ通帳を再発行する際、前の通帳がある場合の注意点
ゆうちょ銀行で通帳を再発行する場合、即日対応は可能?
ゆうちょ銀行で通帳を再発行する際、基本的には即日での再発行には対応していません。たとえ郵便局の窓口で手続きを行った場合でも、新しい通帳はその場で渡されず、後日自宅あてに郵送されるのが一般的な流れです。これは、通帳に記載される情報の正確性や、不正利用を防ぐためのセキュリティ対策として行われている対応です。
実際に再発行の手続きを行うと、申請内容がゆうちょ銀行本部に送られ、そこから通帳が発行・発送されます。この工程には一定の時間がかかるため、どんなに急いでいても窓口で即時に新しい通帳を受け取ることはできません。特に、盗難や紛失といったケースでは、より厳密な本人確認や警察への届出の有無なども確認されるため、即日対応は現実的ではないと考えた方が良いでしょう。
ただし、手続きの際に「どうしてもすぐに取引が必要」といった事情がある場合、窓口によっては「仮通帳」の発行を行ってくれるケースもあります。仮通帳とは、正式な通帳が届くまでの間、一時的に使用できる簡易的な通帳のことです。これにより記帳や取引内容の確認はある程度可能になりますが、ATMでの使用は制限されることが多く、あくまで応急的な対応と考えておく必要があります。
このため、急ぎで取引を行う予定がある方は、通帳に不備や不安を感じた時点で、なるべく早めに手続きを行うことが重要です。特に月末や連休前などは混雑も予想され、発送に遅れが出る場合もあるため、余裕を持った対応が求められます。
ゆうちょ通帳の再発行後、いつ届く?目安となる期間とは
ゆうちょ通帳を再発行した後、新しい通帳が自宅に届くまでには、通常であればおおよそ7日から10日程度の時間がかかります。この期間は、通帳の発行作業と書留郵便による配送にかかる日数を含んだものです。ただし、状況によってはさらに日数を要することもあるため、余裕を持って対応することが大切です。
通帳は、再発行の手続きが完了した後、ゆうちょ銀行の本部で個別に作成され、書留などで自宅あてに送付されます。このとき、口座の登録住所に誤りがあると、通帳が届かない・返送されるなどのトラブルが発生する可能性もあるため、申請前に住所変更が済んでいるかどうかを必ず確認しておきましょう。
また、再発行の申請を行ったタイミングによっても、到着までの日数に差が出ることがあります。例えば、年末年始やゴールデンウィーク、お盆などの時期は、郵便や金融機関の処理に時間がかかり、通常よりも遅れるケースが見られます。さらに、台風や地震などの自然災害によって配送が一時的に停止することもありますので、地域の状況にも注意を払うことが必要です。
一方で、窓口での手続き時に「仮通帳」の発行を希望した場合には、仮通帳を即日受け取れることがあります。ただし、これはあくまで一時的なものに過ぎず、本来の通帳が届くまでは機能が限定的です。仮通帳ではATMでの出金や送金ができないケースが多く、利用目的によっては十分な代替にはならないこともあります。
このように、ゆうちょ通帳の再発行後に届くまでの期間にはある程度の幅があります。再発行を考えている方は、できるだけ早めに申請することで、不便な期間を最小限に抑えることができます。銀行や郵便局の担当者に目安を尋ねておくのも、安心につながる一つの方法です。
ゆうちょ通帳を再発行する際に必要なもの一覧

ゆうちょ通帳を再発行する際には、いくつかの必要な持ち物があります。事前に準備を整えておかないと、当日窓口で手続きが完了せず、再度来局が必要になることもあるため注意が必要です。ここでは、基本的に必要となるものと、ケースによって追加で求められるものを具体的にご紹介します。
まず、最も重要なのが本人確認書類です。運転免許証、マイナンバーカード、在留カード、パスポートなどの顔写真付きの公的書類が望ましいとされています。健康保険証や年金手帳など、顔写真がないものを提出する場合には、別の書類と組み合わせて提示する必要があります。本人確認ができないと、再発行手続きは進められません。
次に必要なのが、届け出印です。これは、口座を開設した際に登録した印鑑のことです。通帳の再発行にはこの印鑑が求められますが、万が一紛失している場合でも、窓口で署名による本人確認に切り替えることが可能です。ただし、その場合には追加の書類提出や確認作業が必要となることがあります。
加えて、可能であれば現在使用している(もしくは破損した)通帳も持参しましょう。完全に紛失している場合はなくても構いませんが、破損や磁気不良で使えなくなった場合は、現物を提示することで手続きがスムーズに進むことがあります。状態を確認することで、手数料が無料になる場合もあるため、持参した方が有利です。
さらに、盗難による再発行の場合は、警察に提出した紛失・盗難届の受理番号が求められることがあります。通帳が第三者に悪用されるリスクがあるため、こうした確認は本人保護の観点からも重要とされています。
このように、再発行手続きに必要なものは決して多くはありませんが、1つでも欠けていると当日の手続きが完了しない可能性があります。特に本人確認書類の要件は厳しくなってきているため、書類の種類や有効期限を事前に確認した上で、余裕を持って窓口に行くことをおすすめします。
ゆうちょ通帳を再発行すると番号は変わる?記帳履歴はどうなる?
ゆうちょ通帳を再発行した場合、「通帳に印字されている番号が変わるかどうか」や「記帳履歴がどうなるか」といった点は、多くの利用者が気になるところです。この2点については、口座を継続して使っていく上で知っておくべき大切な情報です。
まず、通帳を再発行しても口座番号そのものは基本的に変更されません。通帳に印字されている番号と、ゆうちょ銀行のシステム上で管理されている口座番号は一致しているため、再発行後の通帳にも同じ番号が記載されます。したがって、公共料金の引き落としや給与振込など、既に設定済みの各種サービスに影響はなく、特別な手続きのやり直しは不要です。
ただし、例外的に「通帳の形式が大幅に変更される」ようなケースや、「不正利用が疑われた場合」には、ゆうちょ銀行側の判断で新たな口座番号に切り替えられることがあります。とはいえ、これはごくまれな対応であり、大多数の再発行では番号は変わらないと考えてよいでしょう。
一方で、記帳履歴については再発行後の通帳には引き継がれません。新しい通帳には、最後に記帳した行の続きから印字されるため、それ以前の取引履歴は新しい通帳の中では確認できません。過去の取引明細が必要な場合は、別途「取引履歴証明書」の発行を依頼する必要があります。この証明書は有料となることが多いため、頻繁に履歴を確認する必要がある方は、再発行前に記帳を済ませておくと安心です。
また、ATMでの記帳では取引件数の上限があるため、通帳の磁気不良などで記帳できなかった分が新しい通帳に自動で印字されることはありません。こうした場合には、窓口で記帳を依頼するか、取引履歴の再印字を相談することになります。
このように、通帳の再発行によって番号が変更されることは基本的にないものの、記帳済みの内容は引き継がれないため、必要な情報は事前にメモや印刷などで保存しておくのが良いでしょう。日常的に通帳を使っている方にとっては、意外と見落としがちなポイントです。
ゆうちょ通帳を本人以外が再発行することはできる?

ゆうちょ通帳の再発行は、原則として本人が窓口に出向いて行うものですが、やむを得ない事情がある場合には代理人による手続きも可能です。ただし、本人確認が必要な手続きのため、必要書類や手続きの条件には一定の厳しさがあります。特に高齢の親の代わりに手続きしたい場合や、体調不良などで来局が難しい場合は、事前の準備が重要になります。
代理人が通帳を再発行するには、まず本人が作成した委任状が必要です。この委任状には、通帳再発行を代理人に委ねる旨を明記し、本人の氏名・住所・生年月日、代理人の氏名・住所・生年月日、手続きを行う日付、そして本人の自筆署名と届け出印が含まれていなければなりません。フォーマットは、ゆうちょ銀行の公式サイトでダウンロード可能な様式を使うと安心です。
加えて、本人と代理人それぞれの本人確認書類も求められます。運転免許証やマイナンバーカードなどの公的な証明書があればスムーズですが、写真のない保険証などを使う場合は、複数の書類の組み合わせが必要になることもあります。この点は、事前に電話で窓口に確認しておくと、当日慌てずに済みます。
さらに、代理人が届け出印を持っていない場合、印鑑の代わりに署名を使う「署名方式」での手続きになる可能性があります。ただし、これは本人がすでに署名方式を選んでいる口座に限られるため、印鑑が不明な場合は注意が必要です。
代理人による手続きでも、再発行された通帳はその場で渡されることはなく、基本的には後日、登録されている本人の住所宛てに郵送されます。代理人の住所には送付されないため、この点も誤解のないように確認が必要です。
このように、本人以外が通帳の再発行を行う場合には、通常の手続き以上に確認事項や必要書類が多くなります。事前準備をしっかり行い、窓口でスムーズに対応できるようにしておくことが大切です。とくに高齢者や障がいを持つ方の代理で手続きを行う際には、丁寧な説明と書類の整備が求められます。
ゆうちょ通帳を再発行する際、前の通帳がある場合の注意点
再発行の手続きをする際、すでに手元に破損や磁気不良などで使えなくなった通帳がある場合には、いくつかの注意点があります。通帳を完全に紛失したケースとは違い、「通帳はあるけれど使えない」という状態の手続きには、特有の流れが存在します。
まず、再発行の申請を行う前に、その通帳を必ず持参することが基本となります。現物を窓口で確認することで、どのような不具合があるのかを職員が判断し、手数料の有無も決まります。例えば、磁気不良やページの剥がれなど、明らかに経年劣化や通常使用による損傷と判断された場合は、手数料が免除される可能性があります。
一方で、通帳に著しい破損や汚損があり、明らかに故意や過失によって損傷したと見なされた場合には、1,100円(税込)の再発行手数料がかかることがあります。この判断は窓口で行われるため、使えなくなった通帳をそのまま持参し、説明することが大切です。
また、通帳に未記帳の取引が残っている場合、それらが新しい通帳に正しく引き継がれるとは限りません。記帳済みの取引は再発行後の通帳に反映されませんが、未記帳分については、再発行の際に申請すれば、新通帳の最初のページに追記されることもあります。ただし、この処理は窓口によって対応が異なることがあるため、必要な取引履歴がある場合は、あらかじめ印刷やメモで残しておくと安心です。
さらに、再発行された通帳は、新たに印字が始まるため、旧通帳の残りのページが使える状態でも継続使用はできません。再発行された時点で旧通帳は無効となり、廃棄または回収対象になります。通帳の内容に不明点がある場合は、破棄前に確認しておきましょう。
このように、前の通帳が手元にある場合の再発行は、一見簡単な手続きに思えますが、細かい点で判断が分かれるケースも多くあります。不要な手数料や手間を避けるためにも、現物の状態を確認し、窓口で状況を丁寧に伝えることが大切です。
郵便局で通帳の再発行に関するポイントを総まとめ

- 通帳の再発行手数料は原則1,100円(税込)
- 磁気不良など利用者の責任でない場合は手数料が免除されることがある
- 通帳の再発行には本人確認書類と届け出印が必要
- 写真なしの身分証を使う場合は補助書類が必要になる場合がある
- 通帳の再発行後は自宅に書留郵便で届くため即日受け取りはできない
- 届くまでの目安は1週間から10日前後
- 通帳とキャッシュカードを同時に再発行することも可能
- 両方を再発行する場合は手数料が合計2,200円になることが多い
- 仮通帳を発行できる窓口もあるがATM利用は制限される
- 窓口での再発行手続きは代理人でも可能だが委任状が必要
- 委任状には指定の項目がすべて正確に記載されている必要がある
- 通帳が手元にある場合は状態によって無料で再発行できることもある
- 記帳済みの履歴は再発行後の通帳には引き継がれない
- 未記帳分は新通帳の初回ページに反映される可能性がある
- 通帳再発行時に住所変更も行うと到着が遅れる可能性がある
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