突然の訃報を受けたとき、すぐに駆けつけられない場合に手配するのが弔電です。しかし、「どのサービスを使えばいいのか」「マナー違反にならないか」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
そんなときに心強い選択肢となるのが、郵便局の「レタックス(電子郵便)」を利用した弔電です。レタックスは、全国の郵便局ネットワークを活用してメッセージを迅速に届けるサービスであり、料金が手頃で手続きも分かりやすいという大きなメリットがあります。
しかし、いざ手配しようとすると「いつまでに申し込めばお通夜に間に合うのか」「Webと窓口のどちらが便利なのか」「宛名や文章はどう書けばいいのか」など、さまざまな疑問が湧いてくるはずです。
この記事では、レタックス弔電を初めて利用する方でも迷わず確実に手配できるよう、以下のポイントを網羅して徹底的に解説します。

💡4つのベネフィット
- 郵便局・Webレタックスの料金や利用手順が明確になる
- いつまでに手配すれば間に合うかのタイムリミットがわかる
- 失礼のない宛名の書き方や具体的な記入例がマスターできる
- そのまま使える関係性別の文例で、悩まずすぐに手配できる
大切な方へのお悔やみの気持ちを、失礼なく確実にお届けするために、ぜひ本記事を最後までお役立てください。
郵便局の「レタックス弔電」の基本と料金・台紙選び

- 郵便局レタックス弔電とは?特徴と当日配達のメリット
- Webレタックス弔電の活用方法と窓口受付との違い
- レタックス弔電の料金体系:文字数やオプションの目安
- レタックス弔電台紙の種類と選び方のマナー
- レタックス弔電はいつまでに送るべき?配達時間と期限
- 確実な手配のための事前準備と注意点
レタックス(電子郵便)は、日本郵便が提供する迅速なメッセージ配達サービスです。ここでは、レタックスを弔電として利用する際の基本的な仕組みや、窓口とWebの違い、料金体系、そして状況に合わせた台紙の選び方について詳しく解説します。
郵便局レタックス弔電とは?特徴と当日配達のメリット
郵便局の「レタックス(電子郵便)」は、差し出し局から配達局へ原稿を通信回線で送信し、専用の台紙に印刷して専用封筒で配達するサービスです。一般的に「弔電」というと電話会社(NTTなど)の電報サービスを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、郵便局のレタックスも弔電として非常に広く利用されています。
レタックスの最大の特徴は、日本郵便の巨大な全国ネットワークを活用した「確実性」と「速達性」にあります。全国どこからでも差し出すことができ、配達先が日本全国どこであっても、原則としてスピーディーに届けられます。
特に大きなメリットと言えるのが、当日配達が可能な点です。訃報は予期せぬタイミングで届くため、お通夜や告別式までの時間が限られていることがほとんどです。レタックスであれば、午後3時30分(一部地域や差し出し方法によっては午後1時30分)までに差し出しを完了すれば、その日のうちに配達先の斎場やご自宅へ届けることができます。急な訃報であっても、当日中にお悔やみの言葉を届けられる安心感は、利用する上で非常に心強い要素です。
また、手書きの原稿やイラストなどをそのまま送信できる点もレタックスならではの魅力です。一般的な電報はテキストデータのみの送受信ですが、レタックスの窓口差し出しであれば、専用の原稿用紙に自筆で書いた文字がそのまま相手に届きます。活字にはない温かみや、故人を偲ぶ深い哀悼の意を、筆跡を通してよりパーソナルに伝えることが可能です。
さらに、公的な通信インフラである郵便局のサービスであるため、セキュリティや個人情報の取り扱いに関しても信頼性が高く、ビジネス関係の弔電から親族・友人宛てのものまで、幅広いシーンで安心して利用することができます。
(レタックス)
Webレタックス弔電の活用方法と窓口受付との違い
レタックスには、大きく分けて「Webレタックス」と「郵便局の窓口受付」の2つの利用方法があります。状況やご自身の環境に合わせて最適な方法を選ぶことが、スムーズな手配の鍵となります。
「Webレタックス」は、パソコンやスマートフォンから24時間いつでも申し込みができるインターネットサービスです。最大のメリットは、場所や時間を問わずに手配できる点にあります。深夜や早朝に訃報を受けた場合や、仕事の合間で郵便局に出向く時間が取れない場合でも、手元の端末からすぐに手続きを開始できます。
Webレタックスの画面上では、豊富な文例から適切なものを選ぶことができるため、文章を一から考える手間が省けます。また、プレビュー画面で実際の仕上がり(レイアウトや文字の大きさ)を確認しながら作成できるため、改行の位置や文字のバランスを細かく調整でき、完成形をイメージしやすいのも特徴です。会員登録(無料)をしておけば、差出人情報が保存され、次回以降の入力が簡単になるほか、クレジットカードや料金後納(事前登録が必要)での支払いが可能です。
一方、「郵便局の窓口受付」は、全国の郵便局(簡易郵便局を含む一部を除く)に直接赴いて申し込む方法です。専用のレタックス差し出し用紙に記入して窓口へ提出します。窓口受付のメリットは、不明点があればその場で局員に質問できる安心感です。特に初めて弔電を手配する方や、特殊な宛先の書き方に迷っている場合には、直接サポートを受けられる点が大きな助けになります。
また、前述の通り「手書きの文字」を送ることができるのも窓口受付の特権です。毛筆や万年筆で丁寧に書いたお悔やみの言葉や、故人が好きだった花のちょっとしたイラストなどを添えたい場合は、窓口での差し出しが適しています。
急いでいる場合や利便性を重視するなら「Webレタックス」、手書きの温もりを届けたい場合や対面でのサポートが必要な場合は「窓口受付」と、それぞれの強みを理解して使い分けることをおすすめします。
レタックス弔電の料金体系:文字数やオプションの目安
弔電を手配する際、気になるのが料金です。一般的な電報サービスは「文字数」によって料金が加算されていくシステムが多く、丁寧なお悔やみの文章を綴ろうとすると、予想以上に高額になってしまうことがあります。しかし、レタックスの料金体系は非常にシンプルで分かりやすく、コストパフォーマンスに優れているのが特徴です。
レタックスの基本料金は、通信する「用紙の枚数」で決まります。文字数による課金ではありません。そのため、規定の原稿用紙(Webの場合は入力枠)に収まる範囲であれば、短い文章でも長い文章でも料金は同じです。故人との思い出を綴ったり、ご遺族への配慮の言葉を添えたりしても、文字数超過による追加料金を気にする必要がありません。
具体的な料金としては、Webレタックスを利用した場合、白黒通信であれば1通512円(税込)から利用可能です。この価格で当日配達まで対応しているのは、非常にリーズナブルと言えます。窓口で差し出す場合の基本料金も同様に安価に設定されていますが、利用する台紙の種類や通信内容(白黒かカラーか)によって最終的な料金が変動します。
弔事用の台紙にはいくつかの種類が用意されており、標準的な無料台紙から、少し高級感のある有料の特製台紙まで幅広く揃っています。例えば、Webレタックスで慶弔用の特別な台紙(カラー)を選択した場合、基本料金に台紙代が加算され、おおよそ1,000円〜2,000円程度の総額になることが一般的です。
また、オプションサービスもシンプルです。配達が完了したことを差出人に知らせる「配達通知」などの付加サービスを利用する場合は別途規定の料金がかかりますが、必須ではありません。
他社の電報サービスと比較すると、台紙の豪華さや文字数によっては数千円から一万円近くかかることも珍しくありませんが、レタックスであれば、格調高い台紙を選び、心を込めた長文のメッセージを添えても、比較的低予算で抑えることができます。企業・法人からの大量の弔電手配や、個人として費用負担を抑えつつもしっかりと弔意を示したい場合に、レタックスの料金体系は非常に魅力的です。
レタックス弔電台紙の種類と選び方のマナー

弔電は、文章の内容だけでなく、それを包む「台紙」もご遺族への敬意や哀悼の意を表す重要な要素です。レタックスには、弔事専用の台紙が複数用意されており、故人との関係性やご自身の立場に合わせて適切なものを選ぶ必要があります。
まず、最も標準的なのが「基本台紙(無料)」です。シンプルなデザインで、お悔やみの場にふさわしい落ち着いた色合いで作られています。友人や知人、遠い親戚など、仰々しくしたくない場合や、コストを最小限に抑えたい場合に適しています。
一方、ご遺族へより深い哀悼の意を伝えたい場合や、ビジネス関係で会社を代表して送る場合には、「特製台紙(有料)」を選ぶのがマナーとして無難です。特製台紙には、菊の花や百合、蓮、または落ち着いた風景などが上品に描かれており、紙質も厚く高級感があります。料金は数百円から千円程度加算されますが、祭壇に供えられた際や、後日ご遺族が弔電を整理して読み返す際に、より丁寧な印象を与えることができます。
台紙を選ぶ際の注意点として、宗教・宗派への配慮が挙げられます。日本の葬儀の多くは仏式で行われますが、神式(神道)やキリスト教式で行われることもあります。仏式の葬儀であれば、蓮の花などが描かれた台紙でも問題ありませんが、神式やキリスト教式の場合は、蓮の花など仏教を連想させるデザインは避けるのがマナーです。
宗教が分からない場合や、無宗教の葬儀である場合は、百合や菊などの花だけが描かれたシンプルなデザインや、白やグレー、淡い紫を基調とした特定の宗教色を感じさせない無難なデザインの台紙を選ぶのが最も安全です。Webレタックスの画面や郵便局の窓口のカタログでは、各台紙がどのような場面に適しているか案内されていることが多いので、そちらも参考にしてください。
また、企業から取引先の社長や重役の葬儀に送る場合など、特に格式を重んじる場面では、漆塗り風の台紙や、押し花があしらわれた最高級の台紙が選ばれることもあります(※レタックスの時期・ラインナップにより取り扱い台紙は変動します)。故人の社会的地位や、差出人との関係性の深さに比例して、台紙のグレードを選ぶのが一般的な選び方の基準となります。
レタックス弔電はいつまでに送るべき?配達時間と期限
弔電を手配する上で最も気を使うのが、「確実に葬儀(お通夜や告別式)に間に合わせる」というタイムリミットです。どんなに心を込めた文章でも、儀式が終わった後に届いてしまっては意味がありません。レタックスを利用する際の、配達時間と期限のルールを正確に把握しておきましょう。
レタックスの最大の強みは「当日配達」ですが、それには明確な締め切り時間が存在します。原則として、その日のうちに配達を希望する場合は、午後3時30分までに差し出し(Webでの申し込み完了、または窓口での受付完了)を行う必要があります。この時間を過ぎてしまうと、配達は翌日以降に持ち越されてしまいます。
ただし、注意が必要なのは、宛先の地域によっては締め切り時間が早まるケースがあることです。交通アクセスが不便な離島や山間部などの一部地域では、当日配達の締め切りが午後1時30分に設定されていることがあります。ご遺族の自宅や斎場がこうした地域にある場合は、より早い段階での手配が求められます。
では、具体的に「いつ」のタイミングに届くように手配すべきでしょうか。
一般的なマナーとしては、お通夜が始まる前までに届くように手配するのが最善とされています。お通夜の前に届いていれば、ご遺族が事前に目を通すことができ、お通夜の席で代読される可能性もあります。
もし訃報を知るのが遅れ、お通夜に間に合わないことが判明した場合は、翌日の告別式(葬儀)が始まる前までに届くように手配します。告別式では弔電披露の時間が設けられていることが多いため、開式の1〜2時間前には斎場に到着している状態が理想的です。
午後3時30分ギリギリに差し出した場合、当日の夕方から夜にかけて配達されることになりますが、お通夜の開始時間(一般的に午後6時〜7時頃)に間に合うかどうかは、配達局の処理状況や道路の混雑状況に依存します。そのため、「午後3時30分までなら絶対にお通夜の開式に間に合う」と過信せず、訃報を受けたら何よりも優先して、できる限り午前中や早い時間帯に手配を済ませるのが鉄則です。
万が一、告別式にも間に合わないタイミングで訃報を知った場合は、無理に斎場へ弔電を送るのではなく、後日ご遺族の自宅宛てにお悔やみ状(手紙)とお香典を送るなど、別の方法で弔意を伝えるのが適切な対応となります。
確実な手配のための事前準備と注意点
レタックス弔電をスムーズかつ確実に手配するためには、申し込み画面を開く前、あるいは郵便局へ向かう前の「事前準備」が非常に重要です。情報が不足していたり誤っていたりすると、宛先不明で配達されなかったり、ご遺族に失礼な印象を与えたりする可能性があります。
手配を始める前に、以下の4つの情報を確実にメモなどにまとめておきましょう。
1. 宛先(届け先)の正確な情報
弔電は、原則として葬儀が行われる「斎場(葬儀場)」宛てに送ります。自宅葬の場合はご遺族の自宅宛てとなります。斎場名だけでなく、正確な住所や電話番号も確認してください。大きな斎場の場合、同じ日に複数のご家庭の葬儀が行われていることがあります。「〇〇斎場 第2ホール」など、詳細な会場名まで分かっていれば、より確実にご遺族の元へ届きます。
2. 喪主の氏名(フルネーム)
弔電の宛名は、故人ではなく「喪主」にするのが基本ルールです。訃報の連絡を受けた際、誰が喪主を務めるのかを必ず確認してください。喪主の名前が分からない場合や、フルネームが不明な場合の対処法については後述しますが、基本的には喪主の氏名を正確に把握することが第一歩です。
3. 通夜・告別式の日時
いつまでに配達を完了させなければならないかを逆算するために、儀式の日程と開始時間を把握します。これに合わせて、Webレタックスの配達希望日時を指定します。
4. 宗教・宗派の確認
前述の台紙選びだけでなく、文章(文例)を選ぶ際にも宗教の確認は不可欠です。仏式、神式、キリスト教式では、使ってはいけない言葉(忌み言葉)や適切な表現が異なります。例えば「ご冥福をお祈りします」は仏教用語であり、神式やキリスト教式では不適切とされます。訃報連絡の中に「仏式にて執り行います」などの記載がないか確認し、不明な場合は無難な表現を選ぶ準備をします。
また、注意点として「弔電辞退」の意向がないかの確認も必須です。近年は家族葬や密葬が増えており、ご遺族の意向で香典や供花とともに「弔電(お悔やみ電報)も固く辞退する」旨が伝えられるケースが増えています。もし訃報の案内に「弔電・供花の儀はご辞退申し上げます」とあった場合は、絶対に送ってはいけません。ご遺族の意思を尊重することが最大のマナーです。
これらの情報をしっかりと整理した上で申し込み手続きに入れば、入力途中で迷ったり、確認のために作業を中断したりすることなく、確実な手配が可能になります。
「レタックス弔電」の書き方・文例と宛名・記入例の完全ガイド

- レタックス弔電書き方の基本ルールと忌み言葉のタブー
- レタックス弔電の宛名の正しい書き方と敬称のマナー
- そのまま使える!関係性別(親族・友人)レタックス弔電の文例集
- 企業・ビジネス向けのフォーマルなレタックス弔例文例
- 迷わず書ける!用紙への具体的なレタックス弔電記入例
- 送付前の最終チェックリスト:失敗しないための確認事項
情報を整理し、いざレタックスの原稿を作成する段階になると、特有のルールやマナーに直面します。ここでは、弔電ならではの書き方の基本ルール、宛名の書き方、そしてそのまま使える実践的な文例と記入例を詳しく解説します。
レタックス弔電書き方の基本ルールと忌み言葉のタブー
弔電の文章を作成する上で、絶対に守らなければならない基本ルールがいくつかあります。日常のメールや手紙の感覚で書いてしまうと、ご遺族に対してマナー違反となってしまうため注意が必要です。
まず、最も重要なのが「忌み言葉(いみことば)」を避けることです。忌み言葉とは、不幸が続くことや、不幸そのものを連想させる言葉のことです。ご遺族の悲しみを増幅させないための日本古来の配慮です。
【代表的な忌み言葉の例】
- 重ね言葉(不幸が重なることを連想させる)
- たびたび、しばしば、重ね重ね、重々、次々、ますます、くれぐれも、返す返すも
- 不幸の繰り返しを連想させる言葉
- 続く、再び、再三、追って、引き続く
- 直接的で不吉な表現
- 死ぬ、死亡、急死、生きる、生存中、苦しむ、浮かばれない、迷う
これらの言葉は、無意識のうちに使ってしまいがちです。例えば、「くれぐれもご自愛ください」という結びの言葉は日常では丁寧ですが、弔電では「重ね言葉」に該当するためNGです。代わりに「どうぞご自愛ください」と言い換えます。また、「急死」は「突然の悲報」、「生前」は「ご生前」「お元気な頃」など、柔らかく間接的な表現に言い換えるのがマナーです。
次に、宗教による言葉の違いです。
日本の弔電でよく使われる「ご冥福をお祈りいたします」「供養」「成仏」「往生」などは仏教用語です。これらは、神式(神道)やキリスト教式の葬儀では使用してはいけません。
- 神式の場合:「御霊(みたま)のご平安をお祈りいたします」などと言い換えます。
- キリスト教式の場合:「安らかなるお眠りをお祈りいたします」「神の御許(みもと)に召されましたこと、心より哀悼の意を表します」などの表現を用います。相手の宗教が分からない場合は、「心よりお悔やみ申し上げます」「安らかなお眠りをお祈りいたします」といった、宗教を問わず使える表現を選ぶのが安全です。
さらに、文章の体裁についてのルールとして、句読点(、。)は原則として使用しないという慣習があります。これには「儀式が滞りなく進むように(区切りをつけない)」という願いや、古くは毛筆の手紙に句読点がなかった名残などの理由があります。レタックスなどの電報では、句読点の代わりに「全角スペース」を空けたり、改行したりして読みやすくレイアウトします。ただし、近年は読みやすさを重視して句読点を使用するケースも増えており、特にWebレタックスの定型文などでは句読点が使われていることもあります。迷った場合は、句読点なしでスペースで区切る伝統的なスタイルに合わせておけば間違いありません。
レタックス弔電の宛名の正しい書き方と敬称のマナー

弔電の手配でつまずきやすいのが「宛名」の書き方です。弔電は故人に送るものではなく、ご遺族(基本的には喪主)宛てに送るものです。そのため、宛名の書き方には特有のルールと敬称の使い分けがあります。
1. 基本的な宛名の書き方
宛名は「喪主の氏名(フルネーム)」を記載するのが大原則です。
例:『〇〇 〇〇 様』
故人と自分(差出人)が友人であっても、宛名は喪主になります。その際、喪主との面識がなくても問題ありません。
2. 喪主のフルネームが分からない場合
訃報の連絡網などで「喪主は故人の長男」としか聞いておらず、フルネームが分からないケースがあります。その場合は、故人の名前を用いて以下のように記載します。
例:『故 〇〇 〇〇 様 ご遺族様』
例:『(故人の氏名)様 ご遺族様』
無理に名前を推測して間違えるよりも、このように書く方が失礼に当たりません。
3. 会社や団体宛てに送る場合(社葬など)
企業が主催する社葬や合同葬の場合は、宛先が個人ではなく会社・部署や、葬儀委員長となることがあります。
例:『株式会社〇〇〇〇 代表取締役社長 〇〇 〇〇 様』
例:『株式会社〇〇〇〇 葬儀委員長 〇〇 〇〇 様』
部署宛ての場合は『株式会社〇〇〇〇 〇〇部御中』とします。
4. 敬称(続柄)のマナー
弔電の本文中では、故人のことを喪主から見た続柄(敬称)で呼ぶのが一般的なマナーです。自分が故人をどう呼んでいたかではなく、「受取人(喪主)から見た故人」の続柄であることに注意してください。
- 喪主の父が亡くなった場合:「ご尊父(そんぷ)様」「お父様」
- 喪主の母が亡くなった場合:「ご母堂(ぼどう)様」「お母様」
- 喪主の夫が亡くなった場合:「ご主人様」「ご夫君(ふくん)様」
- 喪主の妻が亡くなった場合:「ご令室(れいしつ)様」「ご奥様」
- 喪主の祖父が亡くなった場合:「ご祖父(そふ)様」
- 喪主の祖母が亡くなった場合:「ご祖母(そぼ)様」
- 喪主の息子が亡くなった場合:「ご子息(しそく)様」
- 喪主の娘が亡くなった場合:「ご息女(そくじょ)様」「お嬢様」
- 喪主の兄/弟が亡くなった場合:「ご令兄(れいけい)様 / ご令弟(れいてい)様」
- 喪主の姉/妹が亡くなった場合:「ご令姉(れいし)様 / ご令妹(れいまい)様」
例えば、友人の父親が亡くなり、その友人(長男)が喪主を務める場合、宛先は友人とし、本文中では故人のことを「ご尊父様」と表現します。この敬称のルールを間違えると非常に不自然な文章になるため、送付前に必ず確認しましょう。
そのまま使える!関係性別(親族・友人)レタックス弔電の文例集
いざ文章を考えるとなると、言葉に詰まってしまうものです。ここでは、親族や友人・知人など、個人的な関係性においてそのまま活用できる、汎用性の高い文例を状況別に紹介します。句読点を省き、スペース(全角)で区切る伝統的なスタイルで記載しています。
【文例1:親族宛て(一般的なお悔やみ)】
ご逝去の報に接し 心よりお悔やみ申し上げます
ご家族の皆様のお悲しみはいかばかりかと拝察いたします
遠方のためお伺いすることができず 誠に申し訳ございません
安らかなるご冥福を 心よりお祈りいたします
- 解説:親族や親戚宛てに送る、最も標準的で無難な文例です。「遠方のため~」と理由を添えることで、参列できないことへの謝罪の気持ちを丁寧に伝えています。
【文例2:友人の親が亡くなった場合(喪主が友人)】
ご尊父様(またはご母堂様)の突然の悲報に接し 驚きを禁じ得ません
ご家族の皆様のお嘆きを思うと 胸が痛みます
本来ならばすぐにお伺いすべきところ 遠方のため参列できず申し訳ありません
在りし日のお姿を偲び 心よりご冥福をお祈りいたします
どうぞご無理をなさらず お疲れが出ませんように
- 解説:友人に対する温かい気遣い(ご無理をなさらず~)を含めた文例です。親しい間柄だからこそ、形式張るだけでなく、遺族の体調を気遣う一言を添えるとより心が伝わります。
【文例3:友人が亡くなった場合(喪主は友人の親や配偶者)】
〇〇様(友人の名前)のご逝去の報に接し 深い悲しみに暮れております
学生時代(または職場で)の数々の楽しい思い出が目に浮かびます
まだまだご一緒したかったと 無念でなりません
ご遺族の皆様のご心痛をお察し申し上げますとともに
〇〇様の安らかなお眠りを 心よりお祈りいたします
- 解説:友人本人が亡くなった場合、宛名はご遺族(喪主)となりますが、本文には故人との思い出や悲しみの深さを素直に綴ります。「学生時代」などの言葉を入れることで、定型文ではないパーソナルな思いが伝わります。
【文例4:宗教を問わない汎用的な文例】
突然の悲報に接し 驚きと悲しみでいっぱいです
在りし日のお姿を偲び 心より哀悼の意を表します
ご遺族の皆様におかれましては どうかお力を落とされませんよう
安らかなお眠りをお祈りいたします
- 解説:「ご冥福」という仏教用語を使用していないため、神式やキリスト教式、あるいは無宗教葬など、どのような形式の葬儀であっても安心して使用できる文例です。宗教が不明な場合はこちらを使用してください。
企業・ビジネス向けのフォーマルなレタックス弔例文例
ビジネス関係(取引先や自社の社員のご家族など)に送る弔電は、私的なもの以上にフォーマルさとマナーが求められます。会社を代表して送る性質上、失礼のないよう定型的な表現を用いるのが一般的です。
【文例5:取引先の関係者(社長など)が亡くなった場合】
貴社〇〇様のご逝去の報に接し 謹んで哀悼の意を表します
生前のご功績を偲び 社員一同心よりご冥福をお祈り申し上げます
ご遺族の皆様ならびに貴社の皆様に 衷心よりお悔やみ申し上げます
- 解説:会社名義で取引先へ送る際の基本形です。「ご功績を偲び」「衷心より(ちゅうしんより=心の底から)」など、格式高い表現を用います。差出人は「株式会社〇〇 代表取締役 〇〇〇〇」など、役職と氏名を明記します。
【文例6:自社の社員の家族が亡くなった場合】
ご尊父様(またはご母堂様など)のご逝去の報に接し 謹んでお悔やみ申し上げます
ご家族の皆様のご心痛はいかばかりかと拝察いたします
遠方より合掌し 安らかなるご冥福を心よりお祈りいたします
- 解説:社員の身内が亡くなった際に、社長名義や部署名義で送る文例です。社内向けであっても、宛名は喪主となるため、丁寧な敬語・敬称を使用します。
【文例7:社葬や合同葬宛てに送る場合】
〇〇株式会社〇〇様のご訃報に接し 深い悲しみに包まれております
業界の発展に尽力された生前のご功績に対し 深く敬意を表しますとともに
謹んでご冥福をお祈り申し上げます
- 解説:規模の大きな社葬などで、故人の社会的な貢献を讃える内容を含めた文例です。差出人の企業名と代表者名に間違いがないよう、厳重な確認が必要です。
ビジネス用でWebレタックスを利用する場合、差出人情報に会社名や役職名を入れる枠があるため、個人名だけにならないように確実に入力してください。また、連名で送る場合は、目上の方(役職が上の方)から順に右から(横書きの場合は上から)記載するのがルールです。
迷わず書ける!用紙への具体的なレタックス弔電記入例

実際にレタックスを手配する際、「どこに何を書けばいいのか」で迷うことがあります。ここでは、郵便局の窓口で手書きの原稿用紙を提出する場合と、Webレタックスの入力画面の双方を想定した具体的な記入・入力のポイントを解説します。
【窓口で手書き原稿を提出する場合】
郵便局の窓口には、レタックス専用の原稿用紙(通信用紙)が備え付けられています。この用紙の枠内に書いた文字や絵が、そのまま相手に白黒(またはカラー)でFAXのように送信され、台紙に印刷されます。
- 筆記具の選択:弔事であることを考慮し、ボールペンよりも「黒のサインペン」や「筆ペン」を使用すると、印刷された際に文字がはっきりと美しく見えます。薄墨を使用する必要はありません(印刷時にかすれて読めなくなる可能性があるため、はっきりした黒で書きます)。
- レイアウト:原稿用紙には薄いガイドラインが引かれています。宛名(喪主名)は用紙の右側(縦書きの場合)の上部に少し大きめに書きます。本文は中央にバランスよく配置し、段落の最初は一字下げます(弔電独自の句読点なし・スペース空けを意識して)。差出人名は左下(縦書きの場合)に、宛名よりも少し小さめの文字で書くのが全体のバランスを良くするコツです。
- 枠外にはみ出さない:用紙に設定されている通信枠の外に書いた文字は、相手に送信されません。必ず枠内に収まるように文字の大きさを調整してください。
【Webレタックスで入力する場合】
Web画面上でテキストを入力していくため、手書きのような文字の乱れを気にする必要はありませんが、レイアウトの調整が重要です。
- 宛先・差出人情報の入力:画面の指示に従い、宛先の住所、喪主名、差出人の住所、氏名を入力します。ビジネス利用の場合は「会社名・部署名・役職名」の入力欄を活用します。
- 本文の入力とプレビュー確認:Webレタックスには豊富な定型文(文例)が用意されているため、基本的にはそれを選択して一部(続柄など)を修正するだけで作成できます。自身でオリジナルの文章を入力することも可能です。
- レイアウトの微調整:文字を入力した後、「プレビュー画面」で実際の仕上がりを確認します。このとき、文字が小さすぎないか、不自然な位置で改行されていないかをチェックします。Web版では文字の大きさや配置(右寄せ、中央寄せなど)をある程度調整できる機能があるため、全体のバランスが美しくなるように整えます。
どちらの方法を使用する場合でも、「相手が封筒を開いて台紙を見たときに、一目で読みやすく、心を込めたことが伝わるか」という視点で最終的な見た目を確認することが大切です。
送付前の最終チェックリスト:失敗しないための確認事項
弔電はやり直しがきかない一度きりの通信です。入力や記入が完了し、「送信」または「提出」ボタンを押す前に、必ず以下のチェックリストを用いて最終確認を行ってください。このひと手間が、致命的なミスを防ぎます。
- □ 宛先(斎場・自宅)の住所・施設名に間違いはないか?
- 漢字の誤り(「斎場」と「祭場」など)や、別館・ホールの指定漏れはないか確認します。
- □ 宛名(喪主名)の氏名と漢字は正確か?
- 「渡辺」「渡邊」「渡邉」や「斉藤」「斎藤」など、異体字には特に注意が必要です。不明な場合は平仮名で書くか、前述の「〇〇様 ご遺族様」の形式をとります。
- □ 敬称(続柄)は間違っていないか?
- 故人と喪主の関係性から導き出した敬称(ご尊父様、ご母堂様など)が正しく使われているか確認します。
- □ 本文に忌み言葉(重ね言葉や不吉な言葉)は含まれていないか?
- 「たびたび」「次々」「急死」などの言葉が紛れ込んでいないか、読み直してチェックします。
- □ 宗教に反する言葉を使っていないか?
- 神式やキリスト教式の葬儀に「ご冥福」「供養」などの仏教用語を使っていないか確認します。
- □ 差出人情報(自分の名前・連絡先)は正確か?
- ご遺族が後日、香典返しや挨拶状を送るための重要な手がかりとなります。住所の番地やマンション名まで正確に記載されているか確認します。連名の場合は順序が正しいかもチェックします。
- □ 配達日時の指定は間に合うタイミングになっているか?
- お通夜、または告別式の開始時間前に到着する設定になっているか確認します。当日配達の締め切り時間(15:30または13:30)を過ぎていないか、時計を見て確認しましょう。
これらの項目をすべてクリアしていれば、安心してレタックス弔電を差し出すことができます。
まとめ:郵便局のレタックス弔電を最大活用するために

急な訃報に接した際、直接お別れに行けない悲しみや焦りの中で、弔電の手配は心理的な負担になりがちです。しかし、郵便局の「レタックス」を活用すれば、確実かつ迅速に、そして適正な料金で心を込めたお悔やみの言葉を届けることができます。
本記事で解説したポイントを改めて振り返ります。
- 当日配達の強み:15時30分(一部地域は13時30分)までの手配で当日中に配達が可能。お通夜に間に合わせるための心強い味方です。
- 利便性と料金:24時間手配可能な「Webレタックス」と、手書きの温もりを届けられる「窓口受付」。文字数課金がないため、料金を気にせず丁寧な文章を綴れます。
- マナーの徹底:喪主宛てにする宛名のルール、続柄に応じた敬称の使い分け、忌み言葉や宗教用語のタブーを避けることが、ご遺族への最大の配慮となります。
- 事前準備が成功の鍵:斎場情報、喪主名、葬儀の日程と宗教を事前に確認し、最終チェックリストを活用することで、失敗のない確実な手配が実現します。
弔電において最も大切なのは、形式や台紙の豪華さ以上に「故人を悼み、ご遺族に寄り添う心」です。レタックスという信頼性の高いインフラと、本記事でご紹介したマナーや文例を活用し、迷うことなくスムーズに手配を進めてください。あなたの温かいお悔やみの気持ちが、悲しみの中にあるご遺族の心へ、失礼なく確実にお届けできることを願っています。
新着記事

