スマートフォンやタブレット、Nintendo Switchなどのゲーム機を家族や友人に送ったり、フリマアプリで販売して発送したりする機会は日常的にあると思います。
しかし、いざゆうパックで送ろうとしたとき、「この中に入っているリチウム電池は送っても大丈夫なのだろうか?」「送り状のリチウム電池の欄はどう書けばいいの?」と、複雑なルールに不安を感じる方は非常に多いです。
現場で日々お荷物をお預かりし、配達をしていると、品名の書き方や申告のわずかな違いで航空便に乗せられず、結果としてお届けが大幅に遅れてしまったり、最悪の場合は差出人様へお返し(返送)しなければならないケースを数多く目にします。大切な機器を、ご希望のタイミングで安全に届けるためには、いくつかの正しい手順とルールを知っておくだけで十分です。
この記事では、実際の配達や窓口対応の現場目線を交えながら、リチウム電池を含む電子機器をゆうパックで送る際の疑問を徹底的に解説します。この記事を読むことで、以下の4つのメリットが得られます。

💡4つのベネフィット
- スマホやiPadやSwitchなど機器別の正しい送り方がわかる
- 陸送への切り替え条件や配達日数の目安が把握できる
- 送り状にあるリチウム電池なしチェック欄の正しい書き方と虚偽申告のリスクが理解できる
- 郵便局とローソンにおける発送手順の違いがわかる
少し長く感じるかもしれませんが、一度ルールを把握してしまえば、今後は迷うことなくスムーズに発送できるようになります。ぜひ最後までお読みいただき、安心・確実な発送にお役立てください。
ゆうパックでリチウム電池を含む電子機器を送る際の基本ルール

- ゆうパックで送れるリチウム電池の条件とは?スマホやiPhoneやタブレットやiPadの対応状況
- 送り状にあるリチウム電池なしチェック欄の正しい書き方と嘘をつくリスク
- SwitchやPS5などゲーム機をゆうパックで送る前の確認事項
- 航空搭載不可?ゆうパックでのリチウム電池輸送が陸送や船便になるケース
- リチウム電池等マークやラベルの要否と梱包時の注意点
- ローソンなどのコンビニからゆうパックでリチウム電池内蔵製品を発送する手順
ゆうパックで送れるリチウム電池の条件とは?スマホやiPhoneやタブレットやiPadの対応状況
単体での発送と内蔵・同梱の違いについて
私が窓口でお客様から最もよく受ける質問が、「リチウム電池ってそもそも送っていいんですか?」というものです。結論から言うと、ゆうパックではリチウム電池そのものを単体(モバイルバッテリーや、カメラの予備バッテリーのみなど)で航空機に載せて送ることは厳しく制限されています。しかし、iPhoneなどのスマートフォン、iPadなどのタブレット端末に「内蔵されている」または「同梱されている」リチウム電池であれば、一定の条件をクリアすることで問題なく発送が可能です。
航空機搭載のクリア基準となる「ワット時定格量(Wh)」
具体的にどのような条件かというと、リチウムイオン電池の場合は「ワット時定格量(Wh)」が100Wh以下であること、リチウム金属電池の場合は「リチウム含有量」が2g以下であることが求められます。
数字だけ聞くと難しく感じるかもしれませんが、一般的なスマートフォン(iPhoneなど)のバッテリー容量はだいたい10〜15Wh程度、大きめのタブレット(iPadなど)でも30〜40Wh程度、ノートパソコンでも50〜99Whに収まるように設計されています。つまり、私たちが日常的に使っているモバイル端末に内蔵されているリチウム電池は、この規定値を大きく下回っているため、基本的には問題なく航空便で送ることができるのです。
(出典:日本郵便公式『ゆうパックでスマートフォンなどのリチウム電池内蔵製品を送ることはできますか?』)
「機器に組み込まれていること」が大前提
ただし、これらが「機器に組み込まれている状態」であることが大前提となります。例えば、スマホ本体とは別に、むき出しのバッテリーパックだけを複数個同じ箱に入れて送るような場合は、ショートによる発火のリスクが高まるため、航空搭載できない可能性が極めて高くなります。あくまで「デバイスとして完成している状態」で送ることが、安全かつスムーズに輸送ネットワークに乗せるための絶対条件だと覚えておいてください。フリマアプリなどでジャンク品のバッテリーだけをまとめて売るような場合は、航空搭載は諦め、最初から陸送になることを覚悟する必要があります。
送り状にあるリチウム電池なしチェック欄の正しい書き方と嘘をつくリスク
チェック欄の正しい記入方法
ゆうパックの送り状(伝票)には、「リチウム電池等(無し・有り)」という非常に重要なチェック欄が設けられています。品名に「スマートフォン」や「ゲーム機」と書いた場合、差出人様はここに正しくチェックを入れる義務があります。スマホやSwitchを送る場合は、当然デバイスの内部にリチウム電池が内蔵されているため、「有り」を丸で囲むか、レ点チェックを入れます。これを忘れると、引受の段階で局員やコンビニ店員から必ず確認されることになり、手間が増えてしまいます。
「無し」と虚偽申告してしまう心理と検査の壁
ここで現場でたびたび起こるのが、「チェック欄についてあれこれ聞かれるのが面倒だから」「リチウム電池があると日数がかかると聞いたから、早く届けてほしくて」と、意図的に「無し」にチェックを入れてしまうケースです。これは私の経験上、絶対にやめていただきたい行為の一つです。郵便局の巨大な物流ネットワークでは、航空機に荷物を搭載する前に、空港の拠点で必ず厳密なX線検査が行われます。人間が目で見るだけでなく、機械がしっかりと中身を透視しているのです。
虚偽申告が発覚した場合のペナルティとタイムロス
もし、送り状で「電池無し」と申告されているのに、X線検査でリチウム電池特有の影が発見された場合、テロ対策や航空法(危険物輸送規則)違反の観点から、その荷物の航空搭載は即座に拒否されます。結果としてどうなるかというと、荷物はそのままストップし、差出人様へお荷物が逆戻り(返送)してしまいます。お急ぎだったはずが、余計な日数と手間がかかるだけでなく、重大なルール違反として取り扱われてしまうのです。「バレないだろう」という軽い気持ちが、受取人様への致命的な遅延を招くことをぜひ知っておいてください。
SwitchやPS5などゲーム機をゆうパックで送る前の確認事項

見落としがちなコントローラー内のリチウム電池
Nintendo SwitchやPlayStation 5などの家庭用ゲーム機を送る際も、リチウム電池の存在を絶対に忘れてはいけません。スマートフォンなら「電池が入っている」と誰もが直感的にわかりますが、ゲーム機の場合は意外と盲点になりがちです。例えばSwitchの場合、本体のモニター部分にリチウム電池が内蔵されているのはもちろんですが、取り外し可能な「Joy-Con(左右のコントローラー)」のそれぞれにも独立したバッテリーが内蔵されています。つまり、Switch一式を送る場合、最低でも3つのリチウム電池が箱の中に入っていることになります。
据え置き型ゲーム機のワイヤレスコントローラーに注意
また、PS5やPS4などの据え置き型ゲーム機であっても注意が必要です。据え置き機の本体(コンソール)自体にはリチウム電池は入っていませんが、一緒に梱包する「ワイヤレスコントローラー(DualSenseなど)」の中には、しっかりと充電式のリチウム電池が含まれています。これを忘れて「据え置き機だから電池はない」と思い込んでしまう方が非常に多いのです。
局員が最も助かる品名の書き方テクニック
品名欄にただ「ゲーム機」や「PS5」と書くだけでは、引受の際に「中にリチウム電池を含むワイヤレスコントローラーは入っていますか?」と窓口で必ずヒアリングされます。スムーズに発送を済ませるためのプロのコツとしては、品名欄に「Nintendo Switch(リチウム電池内蔵)」や「PS5本体(コントローラーにリチウム電池有り)」と、最初から具体的に明記しておくことです。
これが現場の局員や集荷担当者としても最も助かり、余計な確認作業をスキップして素早く処理が進むベストな方法です。フリマアプリの匿名配送用ラベルでも、品名を編集できる場合はこの情報を追記しておくと完璧です。
航空搭載不可?ゆうパックでのリチウム電池輸送が陸送や船便になるケース

なぜ航空機に乗せられない事態が発生するのか
ゆうパックは通常、遠方(例えば東京から北海道、東京から沖縄、または本州から九州の一部など)へのお届けには航空機を利用してスピード配送を行っています。これにより、日本全国どこでも概ね翌日〜翌々日には荷物が届くという利便性を保っています。しかし、リチウム電池を含むお荷物は、航空会社の極めて厳しい安全基準や、リチウム電池の状態(単体のモバイルバッテリーが含まれている、ワット時定格量が不明確など)、あるいは送り状の品名記載の不備により「航空搭載不可」と判断されることが多々あります。
陸送や船便への自動切り替えとその影響
航空搭載不可と判断された場合、お荷物はどうなるのでしょうか? 荷物が破棄されるわけではありませんが、自動的に「陸送(トラック輸送)」や「船便」へと切り替わって目的地へ向かうことになります。特に沖縄や離島宛てのお荷物が船便に切り替わった場合の影響は甚大です。トラックで港まで運び、そこからフェリーに載せるため、天候や波の高さ、フェリーの運航スケジュールに大きく左右されます。通常であれば2日で届くはずが、5日から長ければ一週間近く余分に日数がかかってしまうことも珍しくありません。
遅延トラブルを防ぐための事前マインドセット
「明日には着くと思っていたのに、全然届かない!」というトラブルを防ぐためにも、遠方へリチウム電池を含む機器を送る場合は、初めから陸送・船便になる可能性を考慮しておく必要があります。特にフリマアプリでの取引では、購入者に対して事前に「航空便ではなく船便・陸送になる可能性があるため、到着まで数日お時間をいただく場合があります」と一言メッセージを添えておくだけで、クレームの発生率を劇的に下げることができます。安全を最優先する物流の仕組み上、こればかりは避けられない仕様だとご理解いただければと思います。
リチウム電池等マークやラベルの要否と梱包時の注意点
個人の発送で「リチウム電池等マーク」は必要なのか?
「リチウム電池を送るなら、特別な危険物ラベル(リチウム電池等マーク)を箱にわざわざ貼らなければならないのでは?」と心配される方もいらっしゃいます。法人間の大量輸送などでは必須となるケースが多いですが、一般的な個人の荷物として、スマホ1台やタブレット1台、Switch1台を内蔵状態で送る場合は、特別なマークの貼付は免除されることがほとんどです。
ただし、1つの箱の中に一度に大量のタブレット(例えば3台以上など)を送る場合など、一定の基準を超えるとマークの貼付が必要になることがあります。個人間取引や日常の発送であれば、過度に神経質になる必要はありませんが、不安な場合は郵便局の窓口で「この台数ならマークは不要ですよね?」と確認するのが確実です。
安全輸送の要は「厳重な梱包」にある
マークの有無よりも圧倒的に重要なのは「梱包の質」です。リチウム電池は強い衝撃や圧迫を受けると、内部でショートを起こし、異常発熱や発火といった重大な事故につながる恐れがあります。輸送中のトラックの揺れや、仕分け時の落下による衝撃から機器を守らなければなりません。機器本体をプチプチ(気泡緩衝材)で2重、3重にしっかりと包み込むのが基本です。
箱の中で絶対に動かさない「隙間ゼロ」のテクニック
さらに重要なのが、ダンボール箱の中で機器が「絶対に動かないようにする」ことです。いくらプチプチで包んでも、大きすぎる箱の中でゴトゴトと動いてしまっては意味がありません。機器を入れたら、四方の隙間を丸めた新聞紙や専用のエア緩衝材でギッシリと埋め尽くしてください。箱を閉じて軽く振ってみて、中で「コトッ」という音が一切しなければ完璧です。これが、リチウム電池を安全に輸送するための絶対条件となります。
ローソンなどのコンビニからゆうパックでリチウム電池内蔵製品を発送する手順
コンビニ発送のメリットと潜む落とし穴
ゆうパックは郵便局の窓口だけでなく、ローソンやミニストップなどの提携コンビニエンスストアからも発送できます。夜間や休日、出勤前の早朝でも利用できるため非常に便利ですが、リチウム電池を含む製品を送る際には少し注意が必要です。最大の理由は、コンビニのレジスタッフは郵便の専門家ではないということです。品名の詳細やリチウム電池の航空搭載条件について、その場で適切に判断したり、足りない情報を指摘したりすることが難しいのが実情です。
自己防衛のための完璧な品名記載
そのため、コンビニから発送する場合は、「品名:スマホ(リチウム電池有り)」「品名:タブレット(電池内蔵)」といった具合に、差出人様ご自身で送り状の品名欄を誰が見ても一目でわかるように正確かつ詳細に記入しておく必要があります。ここで「雑貨」や「電子部品」「精密機器」といった曖昧な書き方をしてしまうと、コンビニではとりあえず受け付けてもらえますが、後日集荷に来た郵便局の担当者が局に持ち帰った後のチェックでストップがかかってしまいます。
不備があった場合の面倒なフロー
もし品名が曖昧でリチウム電池の有無がわからない場合、郵便局から差出人様の携帯電話に確認のお電話が入ることになります。日中に電話に出られなければ、その分荷物の出発は遅れてしまいます。最悪の場合、確認が取れるまで発送が保留されることもあります。コンビニを利用するからこそ、窓口以上に「自発的かつ詳細な申告」を心がけることが、荷物を最速で届けるための重要なポイントだと私は考えています。
ゆうパックでリチウム電池を安全かつ確実に送るためのケース別完全攻略

- iPhoneやスマホ編!ゆうパック発送時のバッテリー残量と厳重な梱包のコツ
- iPadやタブレット編!大型リチウム電池内蔵デバイスの保護と品名記載のポイント
- Switchやゲーム機編!本体とコントローラーの同梱ルールと適切な緩衝材の選び方
- 陸送への変更で配達日数はどう変わる?遅延を防ぐための余裕を持った発送計画
- リチウム電池はないという嘘や虚偽申告が引き起こす差出人への返送と重大な事故の危険性
- 郵便局窓口とローソンの対応の違いから見るリチウム電池発送時の確認項目とスムーズな手続きのコツ
iPhoneやスマホ編!ゆうパック発送時のバッテリー残量と厳重な梱包のコツ
なぜ電源オフとバッテリー残量低下が必要なのか
iPhoneをはじめとするスマートフォンを発送する際、現場からの視点でぜひおすすめしたいのが「電源を完全にオフにする」ことと、「可能であればバッテリー残量を減らしておく(30%程度)」ことです。電源を入れたまま梱包してしまうと、輸送中の振動や上に積まれた荷物の圧迫によってボタンが押され、誤作動を起こしたり、大音量でアラームが鳴り出したりすることがあります。
また、国際的な航空輸送の基準(IATA)では、安全のためにバッテリー残量を30%以下にすることが強く推奨されています。国内のゆうパックでもこれに倣って残量を減らしておくと、万が一強い衝撃が加わった際の熱暴走や発火のリスクを極限まで下げることができます。
水濡れ防止と画面保護の徹底
梱包の際は、スマホ本体をまず防水用のチャック付きビニール袋(ジップロックなど)に入れましょう。配送中に予期せぬ大雨に見舞われたり、他の荷物から液体が漏れ出したりするリスクをゼロにはできないからです。防水対策をした上で、その上からプチプチなどの緩衝材でしっかりと包みます。
液晶画面を守る「厚紙サンド」のすすめ
さらに、高価なスマホの画面割れを防ぐため、液晶面と背面の両方にスマホよりも少し大きめにカットした硬いダンボールや厚紙を一枚ずつ添えてテープで固定してから梱包するとより安心です。面への衝撃を分散させることができるため、配達員が万が一落としてしまった場合でも、画面が割れる確率を大幅に下げることができます。フリマアプリでの「届いた時に割れていた」というトラブルを未然に防ぐためにも、このひと手間を惜しまないでください。
iPadやタブレット編!大型リチウム電池内蔵デバイスの保護と品名記載のポイント
タブレット特有の弱点「四つ角」を徹底防御する
iPadなどのタブレット端末は、スマホに比べてリチウム電池の容量が大きく、またガラス画面の面積も広いため、構造的に輸送中の衝撃や「たわみ」に弱いという特徴があります。私が配達現場で見てきた中で、タブレットの破損事故で最も多いのが「角(コーナー)からの落下による画面のクモの巣状の割れ」です。これを防ぐための梱包のポイントは、ずばり「四つ角の保護」です。本体全体をプチプチで厚めに包んだ後、ダンボールの切れ端などをL字型に折って四隅にあてがい、テープで固定して補強すると完璧です。
品名記載で「パソコン周辺機器」はNG
送り状への品名記載にもコツがあります。必ず「iPad(リチウム電池内蔵)」や「Androidタブレット(電池内蔵)」と、具体的に何のデバイスであるかを明記してください。よくある失敗が、単に「パソコン周辺機器」や「OA機器」と書いてしまうパターンです。この書き方だと、中にバッテリーが含まれているのか、ただのケーブル類なのかが判断できず、航空搭載の事前審査(X線や目視チェック)で「要確認」として保留になってしまう確率が跳ね上がります。
高額商品ならではのセキュリティ対策
また、iPadのProモデルなどになると10万円を超える高額商品になることも少なくありません。ゆうパックは標準で30万円までの損害賠償がついていますが、外箱(化粧箱)自体にも価値があるため、化粧箱ごと緩衝材で包み、さらに一回り大きな無地のダンボールに入れて送る「二重梱包」を強く推奨します。これにより、外からの衝撃を防ぐだけでなく、中身が高価なタブレットであることを隠す効果もあり、より安全に届けることが可能になります。
Switchやゲーム機編!本体とコントローラーの同梱ルールと適切な緩衝材の選び方
コントローラー同士の接触が招く悲劇
前述の通り、SwitchやPS5などのゲーム機は、本体だけでなくコントローラーにもリチウム電池が内蔵されています。フリマアプリなどで「本体一式+追加のコントローラー複数個」をセットにして大きな箱で送る場合、箱の中での部品同士の接触を防ぐことが最も重要になります。特にコントローラーの「アナログスティック」部分は非常にデリケートです。輸送中に他の部品に押されてスティックが倒れた状態が長時間続くと、内部のセンサーが狂ってしまい、受け取った直後からキャラクターが勝手に動く「ドリフト現象(故障)」を引き起こす原因になります。
個別包装と「浮かせる」梱包術
これを防ぐため、コントローラーは横着せずに必ず一つずつ個別にプチプチで包んでください。その際、スティック部分に直接負荷がかからないよう、スティックの周囲に少し厚めに緩衝材を巻いて「浮かせる」ような工夫ができればベストです。本体やドック、ACアダプターなど、重さや硬さが違うものを一つの箱に入れる際は、重いものを下に、軽いコントローラー類を上に配置し、隙間という隙間を丸めた紙やエアパッキンで徹底的に埋めます。
複数電池の存在をアピールする品名の書き方
また、品名には「Nintendo Switch本体およびJoy-Con(リチウム電池内蔵)」や「PS5本体セット(コントローラー含む・電池有り)」のように、電池が含まれる部品が複数あることが伝わるように記載してください。これにより、X線検査の担当者が「この影はコントローラーの電池だな」と即座に判別できるようになり、郵便局側のセキュリティチェックが非常にスムーズに進み、結果として最速での配達に繋がります。
陸送への変更で配達日数はどう変わる?遅延を防ぐための余裕を持った発送計画
航空機から陸送・船便に切り替わった際のリアルな日数
リチウム電池を含むお荷物が、何らかの理由(天候、品名不備、モバイルバッテリー同梱など)で航空搭載不可となり、陸送や船便に切り替わった場合、配達日数は通常の目安から大きく変わります。現場の感覚でお伝えすると、例えば「東京から沖縄宛て」のお荷物の場合、航空機に乗れば通常翌々日には到着しますが、船便になった場合は貨物船のスケジュールや港湾作業の都合上、「約5日〜7日」ほどの日数を要することになります。また、「東京から北海道宛て」の場合でも、本州をトラックで北上し、青森からフェリーを経由するため、通常よりもプラス1〜2日の遅れが生じます。
| 区間(例) | 通常便(航空利用)の目安 | 陸送・船便切り替え時の目安 |
|---|---|---|
| 東京 → 沖縄 | 翌々日 | 約5日〜7日程度 |
| 東京 → 北海道 | 翌日〜翌々日 | 約3日〜4日程度 |
| 大阪 → 九州南部 | 翌日 | 約2日〜3日程度 |
フリマアプリ取引におけるクレーム回避術
フリマアプリの取引などで、発送直後に「発送しました。明日か明後日には着くと思います」と安易に購入者に伝えてしまうと、陸送切り替えになった際に「言っていた日に届かない」「騙されたのではないか」と不要なクレームや低評価に発展するケースがあります。遠方へスマホやゲーム機を送る際は、あらかじめ取引メッセージで「リチウム電池を含む電子機器のため、航空機の安全基準により陸送・船便扱いとなり、到着まで通常より数日長めにお時間がかかる場合があります」と受取人様へ伝えておくことが、トラブルを防ぐ最大のコツです。この一言があるだけで、相手も安心して待つことができます。
リチウム電池はないという嘘や虚偽申告が引き起こす差出人への返送と重大な事故の危険性
現場で直面する「返送」の悲しい現実
配達や集荷の現場で最も悲しく、そして心苦しいのは、差出人様が急ぐあまりに「リチウム電池なし」として発送し、空港のX線検査で弾かれてしまい、数日後に「航空搭載不可のため返送」という赤いシールを貼って、再び差出人様の元へお荷物をお返しに行く時です。「早く届けてほしかったから嘘をついたのに、結局手元に戻ってきてしまった」という事態は、誰にとってもマイナスしかありません。ゆうパックの場合、こういった理由での返送に送料が二重にかかることはありませんが、お届けまでに無駄な日数を費やしてしまい、取引相手からの信用も失ってしまいます。
上空での発火がもたらす大惨事のリスク
さらに恐ろしいのは、虚偽申告によって不適切な梱包(むき出しのバッテリーなど)のまま、万が一航空機の貨物室に乗ってしまった場合のリスクです。上空での急激な気圧変化や長時間の振動によってリチウム電池が発火すると、航空機内での火災という大惨事に直結します。旅客機の下の貨物室に皆さんの荷物が積まれていることも多いのです。火災が起きれば、ハロン消火設備が作動し、最悪の場合は緊急着陸や墜落の危険すらあります。
安全なインフラを守るための正直な申告を
日本の郵便ネットワークの安全基準が非常に高く設定されているのは、決して意地悪をしているわけではなく、皆様の荷物と、空の旅の安全を絶対に守るためのものです。「これくらいならバレないだろう」「面倒だから無しにしておこう」という軽い気持ちでの虚偽申告は絶対に避け、正直かつ正確な品名・電池の申告をお願いいたします。それが、結果的に最も早く、安全に荷物を届ける近道なのです。
郵便局窓口とローソンの対応の違いから見るリチウム電池発送時の確認項目とスムーズな手続きのコツ

郵便局窓口:プロフェッショナルによる確実な審査
確実かつ最短で荷物を送りたい場合、私が強くお勧めするのは、やはり「郵便局の窓口」へ直接お持ち込みいただくことです。窓口の局員は専用の端末システムを使い、その場で品名に応じた引受条件や航空搭載の可否を即座に確認・検索できます。
「この書き方なら航空便に乗りますよ」「モバイルバッテリーが含まれていると陸送になりますがよろしいですか?」と、その場で対面で正確な案内ができるため、後から検査に引っかかって返送されるリスクをほぼゼロにすることができます。梱包に不安がある場合も、その場でアドバイスをもらうことができるのが最大の強みです。
ローソン(コンビニ):利便性の裏にある自己責任
一方で、日中お忙しく、夜間や早朝にローソンなどのコンビニを利用せざるを得ない場合もあると思います。その場合は、先ほどからお伝えしている通り「自己申告の正確さ」が全てになります。店員さんは郵便のプロではないため、細かい条件のチェックは期待できません。
【コンビニ発送時の絶対遵守3カ条】
- 品名は極めて具体的に(メーカー名や機器名、型番まで書く勢いで)
- 「リチウム電池内蔵」の文言を品名欄に必ず書き添える
- リチウム電池等チェック欄の「有り」を確実にボールペンで囲む
この3点を完璧に守ってコンビニのレジに出していただければ、集荷後の郵便局でのプロによるチェックもスムーズに通過し、安全に受取人様の元へ向けて出発させることができます。コンビニの利便性を活かすためにも、事前の準備と正確な伝票記入を心がけてください。
ゆうパックでリチウム電池搭載のスマホやSwitchを送る方法まとめ

スマートフォンやゲーム機、タブレット端末といったリチウム電池を含む身近な電子機器は、ルールさえ守ればゆうパックで安全かつ迅速に送ることができます。
最初は専門用語や細かいルールが複雑に感じるかもしれませんが、大切なポイントは以下の数点に集約されます。
- 品名をごまかさず、具体的に書くこと(「スマホ(リチウム電池内蔵)」など)。
- 送り状の「リチウム電池有り」に必ずチェックを入れること(虚偽申告は絶対にNG)。
- 機器が箱の中で動かないよう、四隅を守りつつ緩衝材で厳重に梱包すること。
- 遠方宛ての場合は、陸送や船便への切り替えによる日数の遅れをあらかじめ想定し、相手に伝えておくこと。
配達の最前線にいる私たち現場の人間も、お預かりした大切なお荷物を、一日でも早く、そして何より「安全に」お届けしたいと常に願っています。差出人様による正確な品名の記載としっかりとした思いやりのある梱包は、我々がスムーズに荷物を運び、確実にお届けするための最大のサポートになります。
今回ご紹介した現場目線のルールやコツを参考にしていただき、これからのフリマアプリでのスムーズな取引や、ご家族への仕送りにぜひお役立てください。正しく申告して、安心・確実なゆうパックの配送サービスを最大限に活用していきましょう。
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