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日本郵便からのメールは本物?詐欺?見分け方とクリック時の対処法

郵便局
日本郵便からのメール

最近、私のスマートフォンにも日本郵便を名乗るメールやSMS(ショートメッセージ)が頻繁に届くようになりました。「お荷物のお届けにあがりましたが不在でした」「重要なお知らせがあります」といった件名を目にすると、心当たりがなくても「もしかして、本当に大切な荷物だったのではないか?」「何か手続きを忘れているのではないか?」と不安になってしまいますよね。

私自身、過去にネットショッピングを頻繁に利用していた時期、この手の通知に焦ってリンクを開きそうになった経験があります。

しかし、ここで一度立ち止まってください。現在、日本郵便のブランドを悪用したフィッシング詐欺やスミッシング(SMSを使った詐欺)の手口は、2024年から2025年にかけて極めて巧妙化・高度化しています。一見しただけでは公式サイトと見分けがつかない偽サイトや、巧みな心理誘導で個人情報を盗み取ろうとする手口が横行しており、セキュリティ会社や警察機関も注意を呼びかけています。

うっかりリンクをタップしてしまう前に、正しい知識と「見分ける目」を持っておくことが、あなた自身と大切な家族の財産を守るための最大の防御策となります。

この記事では、私自身が徹底的にリサーチして分かった、正規の通知と詐欺メールを見分けるための具体的なポイント、万が一被害に遭いそうになった時の緊急対処法、そして今後安心してサービスを利用するための対策について、専門用語をなるべく使わずに分かりやすく解説していきます。

💡記事のポイント

  • 日本郵便が公式に送るメールと詐欺メールの決定的な違い
  • SMSで不在通知が届いた場合の正しい判断基準と対応策
  • 万が一怪しいリンクを開いてしまった時のOS別緊急対処法
  • LINEや公式アプリを活用した安全確実な配送状況の確認方法

日本郵便からのメールが本物か見分ける方法

日本郵便からのメール
  • 日本郵便からメールが来た時の対処法
  • 日本郵便をかたるフィッシングメールの手口
  • 日本郵便の配達失敗メールは詐欺か
  • 日本郵便の重要なお知らせメールの真偽
  • 日本郵便メールが怪しいと感じる特徴
  • 日本郵便メールは本物か確かめる手順

「荷物を届けに来ましたが不在でした」という通知が届くと、反射的に「再配達をお願いしなきゃ」と思ってしまうのが人間の心理です。しかし、その通知が本当に日本郵便からのものなのか、まずは冷静に見極める必要があります。犯罪者はその「反射的な行動」を狙っています。ここでは、私が普段実践している、誰でもすぐにできる見分け方のポイントを詳細に整理しました。

日本郵便からメールが来た時の対処法

突然、日本郵便を名乗るメールが届いた時、最も重要かつ最初に守るべき鉄則は「メール内のリンクを絶対にすぐにクリックしない」ことです。「24時間以内に確認してください」「荷物を持ち帰りました」といった言葉で焦らせてきますが、これこそが詐欺グループの常套手段です。まずは深呼吸をして、以下の手順で事実確認を行う習慣をつけましょう。

メールを開かずに確認する「ワンクッション」の習慣

私が常に行っている最も安全な確認方法は、メール内のリンクやボタンを一切触らずに、自分でブックマークしておいた「日本郵便公式サイト」や、公式の「日本郵便アプリ」を別途立ち上げて確認することです。

もし、そのメールが本物であれば、メールに記載されている「お問い合わせ番号(追跡番号)」を公式サイトの追跡サービスに入力すれば、必ず正しい配送状況が表示されます。逆に、詐欺メールに記載されている追跡番号は、適当な数字の羅列であることがほとんどです。公式サイトに入力しても「お問い合わせ番号が見つかりません」や「該当なし」と表示されたなら、そのメールは100%偽物であると判断できます。

リンク先のURLを確認するテクニック

どうしてもリンク先が気になる場合は、スマートフォンであればリンク部分を「長押し(ロングタップ)」してみてください。そうすると、リンクを開かずに遷移先のURL(アドレス)がポップアップ表示されます。ここで表示されたURLが「japanpost.jp」以外のドメイン(例えば .com, .xyz, .top など)を含んでいる場合は、絶対にアクセスしてはいけません。

ここがポイント

「自分から正規ルートで確認しに行く」という能動的なアクションこそが最強のセキュリティです。メールのリンクをタップするという受動的な行動を断つだけで、フィッシング詐欺のリスクはほぼゼロに抑えることができます。

日本郵便をかたるフィッシングメールの手口

敵を知れば百戦危うからずと言いますが、詐欺の手口(パターン)を知っておくことは非常に有効な防衛策になります。現在確認されている日本郵便をかたるフィッシングメールには、私たちの心理的な弱点を巧みに突くいくつかの「型」が存在します。ここでは代表的な手口を詳細に分析します。

1. 不在通知を装う「再配達詐欺」

最もポピュラーな手口です。「お客様宛のお荷物のお届けにあがりましたが、不在のため持ち帰りました。下記よりご確認ください」といった文面で送られてきます。リンク先は日本郵便の公式サイトを精巧に模倣した偽サイトになっており、再配達の受付に見せかけて、氏名、住所、電話番号、さらには生年月日などの個人情報を入力させようとします。

2. 少額請求で油断させる「支払い詐欺」

「配送先住所が不明瞭のため配送を保留しています。配送手数料100円が必要です」や「税関手続きの未払いが発生しています」といった名目で、少額の支払いを要求する手口です。人間は高額請求には警戒しますが、100円や200円といった少額だと「これくらいなら払って荷物を受け取ろう」と油断してしまいがちです。しかし、ここでクレジットカード情報を入力してしまうと、その情報は裏で盗まれ、後日限度額いっぱいまで不正利用される被害に繋がります。

3. アカウント乗っ取りを狙う「セキュリティ警告詐欺」

「お客様のゆうIDに不正アクセスの可能性があります」「アカウント情報を更新してください」と不安を煽り、ログインページに見せかけた偽サイトでIDとパスワードを入力させる手口です。ここで盗まれたアカウント情報は、他のサービスへの不正ログイン(リスト型攻撃)にも悪用される危険性があります。

手口のタイプ特徴的な文言(トリガー)詐欺師の狙い
不在通知装い「不在のため持ち帰りました」「保管期限が迫っています」偽アプリのインストール誘導、個人情報の窃取
支払い請求「関税の未払い」「配送料不足」「再配達手数料」クレジットカード情報の窃取(フィッシング)
アカウント確認「ご本人様確認」「情報の更新をお願いします」ゆうID・パスワードの窃取(アカウント乗っ取り)

特に「48時間以内に対応しないと荷物を返送します」といった緊急性をあおる文面には要注意です。日本郵便がメール一本で一方的に短い期限を切って脅すような対応をすることは、通常の業務フローでは考えられません。焦らせて思考停止に追い込むのが彼らのやり方ですので、期限が書かれていたら「まず疑う」癖をつけましょう。

日本郵便の配達失敗メールは詐欺か

「お荷物の配達に失敗しました。詳細はこちら」といったSMS(ショートメッセージ)がスマートフォンに届いた経験はありませんか?結論から申し上げますと、このタイプのSMSは、100%詐欺であると断定して間違いありません。

なぜ「100%詐欺」と言い切れるのか?

これは私の個人的な推測ではなく、日本郵便が公式に発表している明確な運用ルールに基づいています。日本郵便は公式サイトや広報資料において、「不在連絡のお知らせをSMS(ショートメール)で行うことはない」とハッキリ明言しています。郵便局員が個人の携帯電話番号から、お客様の携帯電話番号へ直接SMSを送る業務フローは存在しないのです。

(出典:日本郵便株式会社『日本郵便を装った不審なメールやSMSについて』)

例外的にSMSが届くケース

ただし、知識として知っておくべき「例外」がごく一部だけ存在します。それは、利用者自身が何らかのアクションを起こした直後に届く「認証コード」などのシステム通知です。

  • ゆうIDの登録・ログイン時: 2段階認証のためのワンタイムパスワードが届くことがあります。
  • LINE通知からの操作時: LINEで受け取った通知から配達日時を変更する際、本人確認のためにSMS認証が求められることがあります。

これらは、あくまで「あなたが操作した直後(数秒〜数分以内)」に届くものです。何もしない状態で、脈絡なく突然届く「不在通知」や「配達失敗」のSMSは、例外なくすべて詐欺です。この事実を知っているだけで、スミッシング被害のリスクは劇的に下がります。

Androidユーザーは特に注意!

SMS内のリンク(特に http://jppost-●●●.com や短縮URL)をタップすると、Android端末の場合、日本郵便を模倣した「不正アプリ(マルウェア)」のインストールを促されることがあります。これをインストールしてしまうと、スマホ内の情報が抜かれるだけでなく、あなたのスマホが「詐欺SMSのばら撒き発信源」として乗っ取られてしまう恐れがあります。

日本郵便の重要なお知らせメールの真偽

日本郵便からのメール

「重要なお知らせ」という件名で、税関の支払いや住所確認を求めるメールも数多く出回っています。メールという媒体は、SMSと違って本物も偽物も混在しているため、より慎重な判断が求められます。これらが本物かどうかを見分けるには、「宛名」と「日本語の品質」を確認するのが非常に有効です。

「宛名」がないメールは疑う

正規の日本郵便からのメール、特に「ゆうID」に関連する重要な通知であれば、日本郵便側のデータベースにあなたの名前が登録されているはずです。そのため、メールの冒頭には必ず「〇〇 〇〇 様」といった具体的な個人名が記載されます。

しかし、詐欺メールの多くは、何千、何万というメールアドレスに対して無差別に一斉送信されています。受信者の名前を知らないため、宛名は省略されているか、あるいは「お客様」「メールアドレス様」「会員様」といった不自然で抽象的な宛名になっていることがほとんどです。自分の名前が書かれていない「重要なお知らせ」は、まず偽物だと疑ってかかりましょう。

不自然な日本語とフォント

また、メール本文の「日本語」にも注目してください。最近のAI翻訳の精度は上がっていますが、それでも犯罪グループの多くは海外を拠点としているため、微妙な違和感が残ることが多いです。

  • 誤字脱字: 「日本ヤマラカラ(日本郵便から)」「配達配送鵜を予定する」といった明らかな変換ミス。
  • 中華フォント: 「直」「海」「角」「化」などの漢字が、日本の常用漢字とは微妙に異なる形状(中国語の簡体字など)になっている。
  • 不自然な言い回し: 「配送を停止する権利があります」「直ちに解決策を講じてください」といった、日本のビジネスメールではあまり使われない威圧的あるいは不自然な敬語。

こういった違和感センサーを働かせることで、精巧に作られた偽メールの化けの皮を剥がすことができます。

日本郵便メールが怪しいと感じる特徴

私がメールを見た瞬間に「これは怪しいな」と直感的に判断する最大のポイントは、送信元のドメイン(メールアドレスの「@」より後ろの部分)です。ここは偽装が難しい部分であり、決定的な証拠が隠されています。

日本郵便が公式に使用しているドメインは、基本的に末尾が「.jp」で終わるものです。しかし、フィッシング詐欺メールの多くは、安価で取得できる、あるいは匿名性の高い海外ドメインを使用しています。

危険なドメインリスト

以下のようなドメインが送信元アドレスに含まれていたり、リンク先のURLに使われていたりする場合は、即座に削除対象としてください。

  • .com: jppost-delivery.com、japan-post.com など、もっともらしい単語を並べていますが、公式ではありません。
  • .net / .org: これらも公式では主要な通知には使われません。
  • .top / .xyz / .site: 格安ドメインとして知られ、詐欺サイトで非常によく使われます。
  • .cn / .ru: 中国(.cn)やロシア(.ru)の国別ドメインです。日本国内の配送通知でこれらが使われることはあり得ません。

豆知識:URLの偽装を見抜く

日本郵便は、WebサイトやメールのURLにおいて「.com」や「.net」を使用しないと公表しています。URLを見て「.jp」以外であれば、その時点で警戒レベルを最大に引き上げてください。また、「japanpost」のスペルを微妙に変えた「japanpsot(pとsが逆)」「jpanpost(aが抜けている)」といったタイポスクワッティングと呼ばれる手口にも注意が必要です。

日本郵便メールは本物か確かめる手順

届いたメールがどうしても気になる、あるいは業務上無視できないといった場合、本物かどうかを技術的に、かつ確実に確かめる手順があります。それは、メールソフトの機能を使って「電子署名(認証情報)」を確認することです。

日本郵便などの大手企業は、なりすましメール対策として「SPF(Sender Policy Framework)」や「DKIM(DomainKeys Identified Mail)」といった送信ドメイン認証技術を導入しています。これは簡単に言えば、「このメールは本当に日本郵便のサーバーから送られたもので、途中で改ざんされていませんよ」ということを証明するデジタルな身分証明書のようなものです。

Gmailでの確認方法(例)

  1. 届いたメールを開きます。
  2. 送信者名の横にある「▼」や「詳細を表示(To me)」をタップします。
  3. 詳細情報の中に「セキュリティ」や「認証」という項目があります。
  4. ここに「japanpost.jp によって認証されました」「署名元: japanpost.jp」という表示があれば、そのメールは本物である可能性が極めて高いです。

逆に、もし送信元アドレスの表示が「japanpost.jp」であっても、この認証情報に「?」マークが出ていたり、「認証できませんでした」という警告メッセージが表示されていたりする場合は、送信元を偽装したなりすましメールです。中身を読まずに削除してください。プロバイダの迷惑メールフィルターもこの情報を元に判定していますが、すり抜けてくる場合もあるため、自分の目で確認できるようになると最強です。

日本郵便からのメール詐欺への対策と対処法

日本郵便からのメール
  • 日本郵便の正規メールアドレスを確認
  • 迷惑メールが本物か確認する方法は?
  • 日本郵便からの重要なお知らせ電話に注意
  • 日本郵政迷惑メールを開いてしまったiPhone対処
  • 日本郵便からのメールに騙されないために

敵の手口を知り、見分け方を学んだとしても、忙しい時や精神的に弱っている時には、うっかり操作してしまうことは誰にでもあり得ます。ヒューマンエラーは完全にゼロにはできません。ここでは、被害を未然に防ぐためのシステム的な対策と、万が一罠にかかってしまった時の具体的な対処法について解説します。

日本郵便の正規メールアドレスを確認

正規の「eお届け通知」などが送られてくるメールアドレスは、実は明確に決まっています。これを知っておき、自分のスマートフォンのアドレス帳に「日本郵便(本物)」として登録しておけば、それ以外のアドレスから来た通知は「登録外」として表示されるため、直感的に偽物だと気づきやすくなります。

公式が使用する主な送信元アドレス

メールの用途正規の送信元アドレス備考
配達予定・不在通知などinfo@delivery.post.japanpost.jp最も一般的な通知用アドレスです。
システムからの自動通知noreply@ml.post.japanpost.jp返信不可のシステム通知などで使われます。

上記のドメイン(@以降の部分)と完全に一致しているかを確認してください。例えば、info@delivery.post.japanpost-support.com のように、正規のアドレスに余計な文字を付け足して本物っぽく見せる手口もありますので、最後まで一文字一句確認することが大切です。「@delivery.post.japanpost.jp」という文字列が含まれているか、ではなく、「それで終わっているか」が重要です。

迷惑メールが本物か確認する方法は?

迷惑メールフォルダに入ってしまったメールが本物かどうか迷う場合、あるいはメールでの判定に自信がない場合、私が最も推奨する確実な方法は「LINE公式アカウント」を活用することです。

日本郵便のLINE公式アカウント(郵便局 [ぽすくま])は、「通知メッセージ」という機能を提供しています。これは、あなたがLINEで友だち登録をしていなくても、荷物の伝票に記載された電話番号とLINEに登録されている電話番号が一致した場合に、自動的に配送予定をLINEで通知してくれる非常に便利な機能です。

LINE通知が最強の認証ツールになる理由

このLINEアカウントには、LINE社による厳格な審査を通過した本物の公式アカウントである証として、アカウント名の横に「緑色(プレミアムアカウント)」または「青色(認証済アカウント)」のバッジ(星の入った盾のマーク)が付いています。

詐欺グループがメールアドレスを偽装することは簡単ですが、LINEの「緑のバッジ」がついた公式アカウントを偽造することは不可能です。つまり、「メールで不在通知が来たけれど怪しい」と思ったら、LINEを開いてみてください。もし本当に不在なら、公式LINEからも同様の通知が来ているはずです。メールだけで通知が来ていて、LINEには何も来ていない(かつ、ポストに紙の不在票も入っていない)のであれば、そのメールは偽物の可能性が濃厚です。私はこの「メールとLINEのダブルチェック」体制にしてから、迷うことがなくなりました。

日本郵便からの重要なお知らせ電話に注意

最近ではメールやSMSだけでなく、自動音声ガイダンスを使った「電話(Vishing:ボイス・フィッシング)」による詐欺も報告が増加しており、注意が必要です。突然スマートフォンに着信があり、出ると機械音声で「日本郵便です。荷物の配送について確認事項があります。オペレーターにつなぐ場合は1番を押してください」といったアナウンスが流れるケースです。

結論から言うと、日本郵便が自動音声を使って、個人の携帯電話に連絡をしてくることは業務上絶対にありません。

電話詐欺への対処法

もしこのような電話に出ても、以下の行動を徹底してください。

  1. ボタンを押さない: 「1番を押して」と言われても絶対に押さないでください。押すことで「この番号は現在使われており、騙されやすいカモがいる」というリストに登録されてしまう恐れがあります。
  2. 個人情報を話さない: オペレーター(詐欺師)に繋がっても、名前や住所を絶対に話してはいけません。
  3. 即切り・着信拒否: 無言で電話を切り、その番号を着信拒否設定に登録してください。

なお、実際の郵便局員(配達ドライバー)から、在宅確認のために個人の携帯電話で電話がかかってくることはあります。しかし、それは自動音声ではなく、生身の人間からの電話であり、最初から具体的な要件を話してくれるはずです。自動音声=詐欺と覚えておけば間違いありません。

日本郵政迷惑メールを開いてしまったiPhone対処

日本郵政迷惑メール

iPhone(iOS)ユーザーの場合、Androidのように不正アプリを強制的にインストールさせられるリスクは低いものの、偽サイトに誘導され、Apple IDやクレジットカード情報を盗まれる「フィッシング(釣り)」の標的になりやすい傾向があります。これを「クレデンシャルフィッシング」と呼びます。

もし、うっかり偽サイトのリンクを開いてしまった場合は、パニックにならず、段階に応じた冷静な対処が必要です。

フェーズ1:リンクを開いただけの場合

リンクをタップして偽サイトが表示されただけで、まだ何も情報を入力していない段階であれば、大きな危険はありません。
対処: 即座にブラウザのタブを閉じてください。念のため、以下の手順で閲覧履歴やキャッシュを削除しておくと安心です。
「設定」アプリ > 「Safari」 > 「履歴とWebサイトデータを消去」

フェーズ2:情報を入力してしまった場合

もし、ID、パスワード、クレジットカード番号などを入力し、送信ボタンを押してしまった場合は、一刻を争う対応が必要です。

  • ID/パスワードの変更: 入力してしまったサービス(Apple IDやゆうIDなど)の正規サイトにすぐにアクセスし、パスワードを変更してください。他のサービスで同じパスワードを使い回している場合は、それらも全て変更する必要があります。
  • カード会社へ連絡: クレジットカード情報を入力した場合は、すぐにカード裏面の番号に電話し、「フィッシング詐欺サイトに番号を入力してしまった」と伝えてカードの利用停止と再発行を依頼してください。
  • 警察への相談: 金銭的な被害が発生した場合は、最寄りの警察署のサイバー犯罪相談窓口へ連絡してください。

キャリア決済詐欺に注意

iPhoneユーザーを狙った手口として、携帯電話会社のキャリア決済(d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払い)の認証コードを入力させられるケースが多発しています。犯人はあなたの限度額を使ってデジタルギフト券などを購入しようとします。「認証コード」は家の鍵と同じです。身に覚えのない認証コードは、どんな理由があっても絶対に入力してはいけません。

日本郵便からのメールに騙されないために

ここまで様々な手口と対策を紹介してきましたが、最終的に詐欺被害に遭わないための最大の防御策は、情報の受け取り方を「受動(プッシュ型)」から「能動(プル型)」に変えることです。

「向こうから勝手に送られてくるメールやSMS」は、常に疑いの対象となります。一方で、「自分からアプリを開いて確認しに行った情報」は、絶対に信頼できます。荷物が届く予定があるなら、自分からアプリを開いて確認する。予定がないなら、通知が来ても無視する。このシンプルな原則を徹底するだけで、偽の通知に心を乱されることはなくなります。

Androidユーザーの方への特記事項

Androidスマートフォンをお使いの方は、偽サイトで「配送状況を確認するにはアプリの更新が必要です」などと言われても、絶対に「OK」を押したりファイルをダウンロードしたりしないでください。それは情報を抜き取るウイルス(マルウェア)です。アプリのインストールや更新は、必ず「Google Playストア」から行うようにしてください。

日本郵便からのメールまとめと今後の対策

日本郵便からのメールに関する見分け方と対処法について、長文にお付き合いいただきありがとうございました。物流サービスは私たちの生活に欠かせないインフラであり、だからこそ、その信頼を悪用する犯罪も後を絶ちません。しかし、敵の手口は「不安を煽る」「急かせる」「情報を入力させる」というパターンに集約されます。

  • SMSでの不在通知は100%詐欺と心得る。
  • URLのドメインが「.jp」以外なら即削除する。
  • 迷ったらリンクを開かず、公式アプリから追跡番号検索を行う。
  • LINE公式アカウントの通知(緑バッジ)を活用してダブルチェックする。

これらのポイントをしっかりと押さえておけば、日本郵便からのメールを恐れる必要はありません。便利なデジタルサービスを安全に利用するために、ぜひこの情報を、特にスマホの操作に不慣れなご家族や友人とも共有して、みんなで防犯意識を高めていきましょう。あなたの「知る力」が、あなた自身を守る最強の盾になります。

日本郵便からのメールは本物?詐欺の見分け方と対処法まとめ

日本郵便からのメール
  • SMSの不在通知は100%詐欺:日本郵便がショートメッセージ(SMS)で不在連絡を送ることは公式運用上絶対にありません。
  • リンクは即タップしない:メール内のURLを直接開かず、必ず「公式アプリ」かブラウザの「ブックマーク」から公式サイトへアクセスして確認する「ワンクッション」を置くことが最強の防御です。
  • ドメインは「.jp」以外疑う:日本郵便の公式ドメイン末尾は「.jp」です。「.com」「.net」「.xyz」などが含まれるURLは全て偽物です。
  • LINE公式アカウントでダブルチェック:本物の不在通知なら、連携済みの公式LINE(緑または青の認証バッジ付き)にも通知が来るはずです。来ていなければメールは偽物です。
  • 「自動音声」の電話は詐欺:日本郵便が機械音声を使って個人の携帯電話に電話をかけ、番号入力を求めることは絶対にありません。
  • Androidは「偽アプリ」に注意:Android端末で「アプリの更新が必要です」と案内され、Playストア以外からファイル(.apk)をダウンロードさせる手口は、スマホを乗っ取るウイルスです。
  • iPhoneは「ID・決済搾取」に注意:iPhone端末ではApple IDの入力や、キャリア決済(d払い等)の認証コードを入力させるフィッシング詐欺が多発しています。
  • 緊急性を煽る文言は罠:「48時間以内に対応しないと返送される」「法的措置」など、思考時間を奪うために焦らせる文言は詐欺の特徴です。
  • 宛名のないメールは偽物:本物の重要メールなら「〇〇様」と名前が入ります。「お客様」「メールアドレス様」などの抽象的な宛名は一斉送信された詐欺メールです。
  • URLプレビューの活用:スマホでリンクを「長押し」して、遷移先のURLを確認してください。日本郵便以外の文字列が表示されたら開いてはいけません。
  • 少額請求こそ疑う:関税や送料不足として「100円」などの少額を請求し、油断させてクレジットカード情報を盗む手口が増えています。
  • 送信元認証を確認する:Gmailなどの機能で送信元情報を確認し、「japanpost.jp」によって認証(SPF/DKIM)されていないメールはなりすましです。
  • 開いてしまっても焦らない:リンクを開いただけなら、すぐにタブを閉じて閲覧履歴(キャッシュ)を削除すれば、多くの場合被害は防げます。
  • 入力してしまったら即対応:パスワードやカード情報を入力した場合は、1分1秒を争います。すぐに正規サイトでパスワード変更し、カード会社へ利用停止を連絡してください。
  • 「受動」から「能動」へ:送られてくる通知を待つのではなく、「自分からアプリで配送状況を見に行く」習慣に変えることが、恒久的な安全対策になります。

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