「ゆうちょ銀行の口座をすでに持っているけれど、もう1つ作りたい」「生活費と貯蓄を分けたいけれど、同じ名義で2つの口座を持てるのだろうか」と疑問に感じていませんか。
以前からゆうちょ銀行を利用している人のなかには、昔作った通帳を2冊持っている人もいるでしょう。その一方で、最近になって2つ目の口座を申し込んだところ、開設を断られたという話を聞いたことがあるかもしれません。
結論からいうと、現在のゆうちょ銀行では原則として1人1口座の利用が求められており、すでに総合口座を持っている人が自由に2つ目を開設することはできません。 ただし、事業用として追加口座が必要な場合は、窓口で相談できる仕組みがあります。
また、昔から複数の口座を保有している人と、これから2つ目を新しく開設する人では、取り扱いが異なります。ここを正しく理解しておかないと、必要のない手続きをしたり、利用できる口座を見落としたりする可能性があります。
この記事では、郵便局の実務経験を踏まえ、ゆうちょ銀行の複数口座に関する現在のルール、昔との違い、追加開設の条件、必要書類、スマートフォンでの手続き方法まで詳しく解説します。
記事を読むことで、2つ目の口座を申し込む際に確認すべき条件がわかるだけでなく、生活費と貯蓄を分ける方法、昔作った口座の再利用、インターネットでできる手続きも理解できるでしょう。
まずは、現在のルールと、自分が追加口座を申し込める可能性があるのかを確認していきましょう。
ゆうちょ銀行で2つ目の口座を開設する条件と昔のルールとは?

- ゆうちょ銀行で口座を2つ作れますか?現在の厳格な審査基準を解説
- 「ゆうちょ銀行の口座を2つ持っている」は可能?昔の規定と現在の違い
- ゆうちょ銀行の口座種類(総合口座・振替口座など)による複数開設の可否
- ゆうちょ銀行口座開設にかかる時間と複数口座の審査期間
- 子供や家族名義なら可能?ゆうちょ口座開設(子供向け)のポイント
- 高校生のアルバイト用口座の追加!ゆうちょ銀行口座開設(高校生向け)の注意点
ゆうちょ銀行で口座を2つ作れますか?現在の厳格な審査基準を解説
ゆうちょ銀行では、原則として1人につき1つの総合口座を利用することが求められています。そのため、すでに総合口座を持っている人が、生活費や貯蓄を分けたいという理由だけで2つ目の口座を新しく開設することは、原則としてできません。
ゆうちょ銀行の公式FAQでも、1人1口座の利用をお願いしており、既存の口座を利用している場合は追加開設を断ることがあると案内しています。さらに、公式の口座開設ページでは、既存口座保有者は新たな口座開設を申し込めないことを原則とし、事業用の2口座目以降については窓口への相談を案内しています。株式会社ゆうちょ銀行+1
すでに口座を持っているが、新しく口座開設することはできますか。
つまり、ゆうちょ銀行で2つ目の口座を持ちたい場合、最初に確認すべきなのは「なぜ追加口座が必要なのか」という点です。単に口座を増やしたいのか、それとも事業活動のために別口座が必要なのかによって、対応が変わります。
2つ目の口座を希望する理由と対応の目安
| 追加口座が必要な理由 | 開設の考え方 |
|---|---|
| 生活費と貯蓄を分けたい | 原則として追加開設は難しい |
| 給与振込専用にしたい | 既存口座の利用を検討 |
| 子供のお年玉を管理したい | 子供本人の名義で開設を検討 |
| 個人事業の売上を管理したい | 事業用として窓口で相談可能 |
| 副業の収入と経費を分けたい | 事業の実態や利用目的に応じて相談 |
| 昔の口座が使えなくなった | まず既存口座の状態を確認 |
このように、追加口座が認められる可能性があるのは、主に事業用途など、ゆうちょ銀行が個別に相談を受け付けている場合です。ただし、事業用であれば必ず開設できるというわけではありません。
なぜ2つ目の口座開設が厳しくなっているのか
銀行口座は、給与の受け取りや公共料金の支払いだけでなく、インターネット取引や送金など、さまざまな場面で利用されています。その一方で、第三者による口座の不正利用や、犯罪に関係する資金の移動などが社会問題になっています。
金融機関には、犯罪による収益の移転防止に関する法律などに基づき、本人確認や取引目的の確認を行うことが求められています。ゆうちょ銀行でも、口座開設時には氏名や住所だけでなく、職業や口座の利用目的などを確認します。
ただし、1人1口座という方針の理由を、金融犯罪対策だけに限定することはできません。重要なのは、現在のゆうちょ銀行が既存口座の利用を基本としており、追加開設には個別の確認が必要になるという点です。
2つ目の口座を申し込むときの審査ポイント
追加口座を希望する場合は、実際の利用目的を具体的に説明することが大切です。例えば、個人事業主が生活費と事業収入を分けたい場合、現在の口座をどのように使っているのか、事業用口座でどのような取引を行う予定なのかを整理しておくと、窓口で相談しやすくなります。
ただし、「この理由を伝えれば必ず審査に通る」という決まった方法はありません。事業内容を確認できる資料が必要になる場合もあり、審査の結果によっては開設を断られることがあります。
審査に通過するための裏技を探すのではなく、実際の利用目的を正確に伝え、必要な書類を準備することが重要です。
「ゆうちょ銀行の口座を2つ持っている」は可能?昔の規定と現在の違い
現在のゆうちょ銀行では原則1人1口座ですが、昔から2つ以上の口座を保有している人もいます。そのため、「ゆうちょ銀行では2つの口座を持てない」という説明だけでは、正確とはいえません。
ここで区別したいのが、すでに複数の口座を保有していることと、新しく2つ目の口座を開設することです。既存口座の保有と新規開設では、適用される手続きや確認内容が異なります。
昔は複数の口座を作れたのか
以前からゆうちょ銀行を利用している人のなかには、異なる時期に作った通帳を複数持っているケースがあります。現在も複数口座を保有している人がいることは、ゆうちょ通帳アプリの公式案内からも確認できます。
ただし、過去に何口座まで自由に開設できたのか、いつから現在の原則1人1口座という取り扱いになったのかについては、確認できる公式資料だけで一律に断定することはできません。
そのため、「昔は何口座でも作れた」「特定の年から完全に禁止された」といった説明には注意が必要です。
現在のルールを理解するうえでは、過去の制度を細かく比較するよりも、すでに保有している口座が現在も利用できるのか、新たな開設が可能なのかを分けて考えることが大切です。
昔作った2つの口座は今も使える?
すでに複数の口座を保有している場合、その事実だけで直ちにすべての口座を解約しなければならないとは限りません。ただし、長期間利用していない口座については、休眠貯金の取り扱いや登録情報の確認が必要になることがあります。
例えば、20年前に作った口座があり、当時の住所のままになっている場合は、現在の住所への変更手続きが必要になる可能性があります。また、キャッシュカードの暗証番号を忘れていたり、通帳を紛失していたりする場合も、所定の手続きが必要です。
昔の通帳が見つかった場合は、すぐに解約するのではなく、まず口座の状態を確認しましょう。利用できる口座であれば、新しい口座を作らずに目的を達成できる可能性があります。
ゆうちょ通帳アプリに2つの口座を登録できる?
ゆうちょ通帳アプリでは、条件を満たす同一氏名・生年月日の総合口座について、通常貯金または通常貯蓄貯金を合計2口座まで登録できます。
ただし、これはすでに持っている口座をアプリに登録する機能です。アプリで2口座を管理できるからといって、新しい総合口座を自由に追加開設できるわけではありません。
口座を追加する場合は、ゆうちょ通帳アプリのメニューから口座情報を開き、口座を追加する操作を行います。対象となる口座の条件を確認したうえで登録しましょう。
ゆうちょ銀行の口座種類(総合口座・振替口座など)による複数開設の可否
ゆうちょ銀行には、一般的な総合口座のほかにも、通常貯蓄貯金、定額貯金、定期貯金、振替口座などがあります。これらは利用目的や仕組みが異なるため、すべてを同じ「2つ目の口座」として考えることはできません。
特に、生活費と貯蓄を分けたい人は、総合口座を追加する以外の方法も知っておくと便利です。
| 口座・貯金の種類 | 主な用途 | 特徴 |
|---|---|---|
| 総合口座 | 給与受取・入出金・送金 | 日常生活の資金管理に利用 |
| 通常貯蓄貯金 | 貯蓄資金の管理 | 通常貯金とは異なる商品 |
| 定額貯金 | 中長期の貯蓄 | 預入後の条件に応じて払い戻し |
| 定期貯金 | 期間を決めた貯蓄 | 預入期間を指定する |
| 振替口座 | 代金回収・送金など | 総合口座とは異なる仕組み |
| 投資信託口座 | 投資信託の売買 | 貯金口座とは別の取引 |
総合口座と振替口座の違い
総合口座は、給与の受け取り、現金の預け入れ、公共料金の支払いなど、日常生活で利用することを想定した口座です。一方、振替口座は、送金や代金の受け取りなどに利用されるもので、一般的な総合口座とは仕組みが異なります。
振替口座は、個人事業主や団体などが利用を検討することもあります。ただし、振替口座を作れば必ず事業用の資金管理に適しているとは限らず、利用できるサービスや手数料などを確認する必要があります。
また、振替口座の開設には所定の申込書や本人確認書類などが必要です。総合口座とは別の商品であるため、開設条件を確認したうえで申し込みましょう。
貯蓄目的なら定額貯金や定期貯金も選択肢
生活費と貯蓄を分けたい場合は、必ずしも2つ目の総合口座を作る必要はありません。例えば、毎月の給与を通常貯金で受け取り、当面使う予定のない資金を定額貯金や定期貯金に移す方法があります。
この方法なら、生活費として使うお金と将来のために残すお金を区別しやすくなります。ただし、定額貯金や定期貯金は、日常的な入出金を繰り返すための商品ではありません。預入期間や払い戻し条件などを確認して利用しましょう。
2つ口座を持てば預入限度額も2倍になる?
ゆうちょ銀行では、通常貯金と通常貯蓄貯金を合わせた預入限度額が1人1,300万円、定額貯金や定期貯金などの定期性貯金についても1人1,300万円とされています。
これは口座ごとの限度額ではなく、利用者ごとの限度額です。そのため、通常貯金口座を2つ保有していたとしても、1口座につき1,300万円ずつ預けられるわけではありません。
なお、振替貯金口座には預入限度額がありませんが、通常貯金とは商品性が異なります。
ゆうちょ銀行口座開設にかかる時間と複数口座の審査期間

ゆうちょ銀行で口座を開設する際、必要な時間は申し込み方法や口座の利用目的によって異なります。特に、通常のアプリによる新規開設と、事業用途での口座開設では、審査期間に大きな違いがあります。
アプリでの新規開設は最短即時
ゆうちょ手続きアプリでは、対象条件を満たしていれば、最短即時で総合口座を開設できます。公式サイトでは、本人名義の口座開設に必要な操作時間を約10〜15分と案内しています。
ただし、すべての申し込みが即時に完了するわけではありません。審査が必要になった場合は、結果の通知まで時間がかかることがあります。ゆうちょ銀行の公式FAQでは、審査中の申し込みについて、結果を約1週間で登録メールアドレスへ送ると案内しています。ゆうちょ銀行+1
また、すでに総合口座を持っている人は、原則としてアプリによる追加開設の対象外です。
事業用の口座開設は平均約1か月
事業用途で個人名義の口座を開設する場合は、貯金事務センターによる審査が行われます。ゆうちょ銀行の公式案内では、審査期間は平均約1か月とされており、申し込みが集中する時期には1か月以上かかる場合もあります。
追加書類の提出を求められることもあるため、事業用の口座が必要な場合は早めに準備しておきましょう。ゆうちょ銀行
| 開設方法 | 所要時間・審査期間の目安 |
|---|---|
| 本人のアプリ新規開設 | 操作約10〜15分、最短即時 |
| 子供のアプリ新規開設 | 操作約15〜20分、最短即時 |
| アプリで審査が必要な場合 | 結果通知まで約1週間 |
| 窓口での一般的な開設 | 混雑や確認内容による |
| 事業用途の個人名義口座 | 審査平均約1か月 |
急いで口座が必要な場合はどうする?
例えば、来週からアルバイトを始めるために給与振込用の口座が必要になった場合、すでにゆうちょ銀行の口座を持っているなら、その口座を利用できないか確認することが最も現実的です。
一方、個人事業の売上管理に使う口座が必要な場合は、開設までに時間がかかる可能性があります。請求書の発行や取引先への口座情報の案内に間に合うよう、余裕を持って申し込みましょう。
子供や家族名義なら可能?ゆうちょ口座開設(子供向け)のポイント

親がすでにゆうちょ銀行の口座を持っていても、子供本人のために子供名義の口座を開設することは可能です。原則1人1口座という考え方は名義人ごとに適用されるため、親の口座と子供の口座は別々に扱われます。
ただし、子供名義の口座を親自身の2つ目の口座として使うことは避けましょう。口座はあくまで名義人本人のために利用するものです。
15歳以下の子供は親権者がアプリで申し込める
ゆうちょ銀行では、2025年7月7日から、ゆうちょ手続きアプリによる子供名義の口座開設に対応しています。
対象となるのは15歳以下の子供で、親権者が申し込むことができます。ただし、子供と親権者がともに日本国籍であること、双方のマイナンバーカードの名字と住所が一致していることなど、所定の条件があります。
ゆうちょ手続きアプリで子ども口座開設を行う際の、子どもや親権者の条件
子供名義の口座を作るメリット
子供名義の口座があると、お年玉やお祝い金、将来の教育資金などを管理しやすくなります。例えば、親の生活費は親名義の口座で管理し、子供のお年玉は子供名義の口座で管理すると、お金の用途を区別しやすくなるでしょう。
ただし、子供名義の口座に親のお金を預ける場合は、資金の所有関係にも注意が必要です。名義を子供にしただけで、税務上も必ず子供の財産として扱われるわけではありません。
また、子供が成長したら、通帳やキャッシュカードの管理方法を見直し、本人が適切に利用できるようにしておくことも大切です。
家族名義の口座を借りるのは避けよう
自分の口座を増やせないからといって、配偶者や子供の口座を自分の事業用として利用することはおすすめできません。名義人と実際の利用者が異なると、金融機関から取引内容の確認を求められたり、税務上の説明が複雑になったりする可能性があります。
家族であっても、口座の名義と実際の利用者を一致させることが基本です。特に事業収入を管理する場合は、本人名義の適切な口座を利用しましょう。
高校生のアルバイト用口座の追加!ゆうちょ銀行口座開設(高校生向け)の注意点
高校生がアルバイトを始めるとき、勤務先から給与振込用の銀行口座を用意するよう求められることがあります。その際、ゆうちょ銀行で新しく口座を作ろうと考える人も多いでしょう。
しかし、小学生のころに親が作ってくれた口座がすでにある場合は、原則として2つ目の総合口座を開設できません。まずは、現在持っている口座を給与振込に利用できないか確認することが大切です。
高校生は何歳から自分で口座を開設できる?
ゆうちょ手続きアプリでは、16歳以上の人が本人名義の口座開設を申し込めます。一方、15歳以下の場合は、所定の条件を満たせば親権者による子供口座開設が利用できます。株式会社ゆうちょ銀行+1
| 年齢 | アプリでの申し込み |
|---|---|
| 15歳 | 条件を満たせば親権者が申し込む |
| 16歳 | 本人が申し込める |
| 17歳 | 本人が申し込める |
| 18歳 | 本人が申し込める |
ただし、いずれの場合も、すでに本人名義の総合口座を持っていないことなど、所定の条件を満たす必要があります。
昔作った口座を給与振込に使う方法
例えば、高校生になってアルバイトを始めた人が、子供のころに作ったゆうちょ銀行の口座を持っていたとします。その口座にはお年玉が入っているため、できれば給与振込専用の口座を別に作りたいと考えるかもしれません。
しかし、追加開設が難しい場合は、既存の口座を給与振込に利用する方法が現実的です。お年玉などの貯蓄は別の商品で管理するか、必要に応じて他の金融機関で本人名義の口座を開設することも検討できます。
また、通帳を親が保管している場合は、キャッシュカードや暗証番号の管理状況を確認しておきましょう。給与を受け取るようになったら、本人が入出金を把握できる環境を整えることも重要です。
給与振込で間違えやすい記号・番号
ゆうちょ銀行の口座には、通帳などに記載されている記号・番号があります。一方、他の金融機関から振り込む場合には、振込用の店名・店番・預金種目・口座番号が必要になります。
勤務先がどちらの情報を求めているのかを確認し、正しい口座情報を提出しましょう。特に、記号・番号をそのまま一般的な銀行の支店番号や口座番号として記入しないよう注意が必要です。
ゆうちょ銀行の2つ目の口座開設をスムーズに進める手順と窓口

- ゆうちょ銀行口座開設はどこでできる?複数開設を相談しやすい窓口の選び方
- インターネット(ゆうちょ通帳アプリ・Web)でのゆうちょ銀行口座開設手順
- 2つ目の口座を持つための「正当な理由」(生活費・貯蓄・事業用など)の伝え方
- ゆうちょ銀行口座開設に必要な書類(本人確認書類・印鑑など)完全チェックリスト
- 昔作った休眠口座の復活・統合と新規口座開設のどちらがお得か?
- 【Q&A】ゆうちょ銀行の口座を2つ持ちたい際によくあるトラブルと解決策
ゆうちょ銀行口座開設はどこでできる?複数開設を相談しやすい窓口の選び方
ゆうちょ銀行の口座開設は、ゆうちょ銀行の店舗、郵便局の貯金窓口、ゆうちょ手続きアプリで行えます。ただし、すでに総合口座を持っている人が2つ目の開設を希望する場合は、通常の新規開設とは取り扱いが異なります。
事業用途で2つ目の口座を希望する場合は、ゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口に相談することが基本です。 アプリから自由に追加開設できるわけではないため、事前に確認しておきましょう。
自宅や勤務先に近い窓口を選ぶ
ゆうちょ銀行では、住所や勤務先に近い店舗での口座開設を案内しています。住所や勤務先から離れた店舗で申し込む場合は、事情を確認されたり、口座開設を断られたりする場合があります。
例えば、自宅から遠い郵便局なら2つ目の口座を作りやすいということはありません。どこの郵便局で申し込んでも、基本となる口座開設の方針は同じです。
そのため、普段利用している郵便局や勤務先に近い窓口など、合理的な理由のある店舗を選ぶことをおすすめします。
窓口では最初に何を伝える?
2つ目の口座を希望する場合は、現在の口座の利用状況と、追加口座が必要な理由を整理しておくことが大切です。
例えば、個人事業の売上管理に使いたい場合は、次のように説明するとよいでしょう。
「現在、ゆうちょ銀行の総合口座を1つ持っています。今後、個人事業の売上と経費を生活費とは別に管理したいと考えています。事業用として2つ目の口座を申し込めるか確認したいのですが、どのような書類が必要でしょうか」
このように説明すれば、窓口でも利用目的を把握しやすくなります。ただし、これは相談時の説明例であり、このように伝えれば必ず開設できるという意味ではありません。
来店予約を利用すると便利
口座開設など時間のかかる手続きについては、来店予約に対応している店舗があります。特に事業用途の口座開設では、書類の確認や手続きの説明に時間がかかる可能性があるため、事前に問い合わせておくと安心です。
ただし、来店予約は手続きの時間を確保するためのものであり、口座開設の承認を保証するものではありません。申し込み前に必要書類を確認し、準備してから来店しましょう。
インターネット(ゆうちょ通帳アプリ・Web)でのゆうちょ銀行口座開設手順

ゆうちょ銀行では、条件を満たす人であれば、スマートフォンを使って口座開設を申し込めます。郵便局の窓口に行く時間がない人にとって、便利な方法といえるでしょう。
ただし、注意したいのはアプリの種類です。新しい口座を開設する際に利用するのは「ゆうちょ手続きアプリ」であり、「ゆうちょ通帳アプリ」とは役割が異なります。
| アプリ | 主な用途 |
|---|---|
| ゆうちょ手続きアプリ | 口座開設、住所・氏名変更など |
| ゆうちょ通帳アプリ | 残高確認、入出金明細の確認など |
ゆうちょ通帳アプリは、すでに保有している口座の管理に利用するものです。口座を追加登録する機能はありますが、新しい口座を開設する機能ではありません。
ゆうちょ手続きアプリで口座を作る方法
ゆうちょ手続きアプリを利用した口座開設の基本的な流れは、次のとおりです。
- ゆうちょ銀行の公式サイトから、ゆうちょ手続きアプリをインストールする。
- アプリを起動し、口座開設のメニューを選択する。
- 運転免許証またはマイナンバーカードなど、対象の本人確認書類を用意する。
- アプリの案内に従い、ICチップの読み取りなどによる本人確認を行う。
- 氏名や住所、職業、口座の利用目的など、必要な情報を入力する。
- 申し込み内容を確認して手続きを完了する。
対象条件を満たす場合は最短即時で開設できますが、審査が必要になる場合もあります。なお、アプリで開設できるのは、通帳を発行しない無通帳型総合口座「ゆうちょダイレクト+(プラス)」です。
すでに口座を持っている人はアプリで追加開設できる?
すでにゆうちょ銀行の総合口座を持っている人は、原則としてゆうちょ手続きアプリから新しい総合口座を開設できません。現在利用していない口座であっても、解約していない場合は既存口座として扱われます。
また、個人で事業目的の口座開設を希望する場合も、アプリによる申し込みの対象外です。事業用として2つ目の口座を希望する場合は、窓口で相談しましょう。
紙の通帳が欲しい場合はどうする?
ゆうちょ手続きアプリで開設した口座は、原則として紙の通帳が発行されません。ただし、開設後に有通帳口座へ切り替えることは可能です。
公式案内では、口座開設後2か月以内で、初回の切り替えに限り手数料がかからないとされています。2か月を過ぎた場合は、所定の手数料が必要になります。株式会社ゆうちょ銀行
通帳を使って家計を管理したい人は、開設後の切り替え方法も確認しておくとよいでしょう。
2つ目の口座を持つための「正当な理由」(生活費・貯蓄・事業用など)の伝え方
ゆうちょ銀行で2つ目の口座を希望する場合、利用目的を具体的に説明することが大切です。ただし、正当な理由があれば必ず追加開設できるというわけではありません。
現在のゆうちょ銀行では原則1人1口座の方針があるため、生活費と貯蓄を分けたいという理由だけでは、追加開設は難しいと考えられます。一方、事業用途については、所定の条件を満たす場合に申し込みを受け付けています。
生活費と貯蓄を分けたい場合
例えば、毎月の給与を受け取る口座と、将来のためにお金を貯める口座を分けたい場合です。目的は合理的ですが、2つ目の総合口座を開設するのではなく、既存口座と定額貯金・定期貯金などを組み合わせる方法もあります。
毎月の手取り収入が25万円の場合、次のように管理する方法が考えられます。
| お金の用途 | 毎月の金額 |
|---|---|
| 生活費 | 160,000円 |
| 固定費・予備費 | 40,000円 |
| 貯蓄 | 50,000円 |
| 合計 | 250,000円 |
このように、給与を受け取る口座は1つのまま、毎月5万円を貯蓄に回す仕組みを作れば、生活費と貯蓄を分けて管理しやすくなります。
ただし、定額貯金や定期貯金は日常的な支払いに使うための商品ではありません。急な出費に備える資金は通常貯金に残しておくなど、用途に応じて使い分けることが大切です。
副業や個人事業のために口座を分けたい場合
ブログ運営やネット販売などで継続的に収入を得ている場合、事業収入と生活費を分けて管理したいと考える人もいるでしょう。事業用の口座を利用すれば、売上の入金や経費の支払いを整理しやすくなり、帳簿作成にも役立ちます。
ただし、副業収入があるだけで、必ず2つ目のゆうちょ口座を開設できるわけではありません。
ゆうちょ銀行の公式案内では、事業用途の個人名義口座について、次のいずれかの条件を満たし、事業用途の個人名義口座を持っていない人に限り、申し込みを受け付けるとしています。
- 現に屋号等で個人事業を営んでいる人
- 個人事業によって一定金額以上の所得がある人
なお、ここでいう所得は、収入金額から必要経費を差し引いた金額です。一定金額の具体的な基準は、確認した公式案内では明示されていません。ゆうちょ銀行
例えば、ブログ収入が毎月5万円ある場合でも、その金額だけで追加口座の開設可否を判断することはできません。事業の内容や活動実態などを確認する必要があります。
事業用口座が必要な理由を具体的に説明する
個人事業で追加口座を希望する場合は、現在の口座の使い方と、新しい口座の用途を明確にしておくことをおすすめします。
例えば、現在の総合口座は給与や生活費の管理に使っており、別の口座では事業の売上入金や経費の支払いを管理したいと説明すると、利用目的が伝わりやすくなります。
また、開業届の控え、事業内容がわかる資料、取引実績を示す資料などを準備しておくと、窓口での相談に役立つ場合があります。ただし、実際に必要となる書類は、ゆうちょ銀行の案内に従って確認してください。
大切なのは、審査を通過するために理由を作ることではありません。実際の利用目的を正確に伝え、金融機関が必要とする確認に対応することが基本です。
ゆうちょ銀行口座開設に必要な書類(本人確認書類・印鑑など)完全チェックリスト
ゆうちょ銀行で口座開設を申し込む場合は、本人確認書類などを準備する必要があります。特に2つ目の口座を事業用として希望する場合は、通常の本人確認に加えて、事業内容を確認できる資料が求められることがあります。
必要な書類は申し込み方法や利用目的によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
窓口で準備しておきたいもの
一般的な窓口での口座開設では、本人確認書類や印鑑などが必要になります。また、追加口座の相談をする場合は、現在保有している口座の情報も確認できるようにしておくと説明がスムーズです。
| 準備するもの | 確認ポイント |
|---|---|
| 本人確認書類 | 有効期限と現住所を確認 |
| 印鑑 | 窓口で必要な印章を確認 |
| 既存口座の通帳・カード | 口座情報を確認するために用意 |
| 口座の利用目的 | 具体的に説明できるよう整理 |
| 事業内容を示す資料 | 事業用として申し込む場合 |
| その他の追加書類 | 窓口の案内に従って準備 |
既存口座の通帳やキャッシュカードは、追加開設の相談をしやすくするための準備物であり、すべての人に一律で提出が義務付けられているものではありません。
本人確認書類は何が使える?
本人確認書類としては、マイナンバーカードや運転免許証などが代表的です。ただし、書類の種類や手続き方法によって、追加書類が必要になる場合があります。
また、本人確認書類に記載されている住所と現在の住所が異なる場合は、住所変更などの手続きが必要になることがあります。期限切れの書類では手続きできない場合もあるため、来店前に確認しておきましょう。
印鑑は必要なのか
窓口での口座開設では、印章の持参が案内されています。一方、ゆうちょ手続きアプリによる口座開設では、ICチップ付きの本人確認書類を使って手続きを進めるため、窓口とは準備するものが異なります。
銀行口座の開設はすべて印鑑不要になったと思い込まず、申し込み方法に応じて確認することが大切です。
個人事業主が準備したい資料
個人事業主が事業用の追加口座を希望する場合は、事業の実態を確認できる資料が重要になります。
例えば、開業届の控え、事業内容がわかるWebサイト、取引先との契約書、請求書、売上実績を示す資料などが考えられます。ただし、これらは準備を検討できる資料の例であり、すべてが正式な必要書類として認められるとは限りません。
実際の申し込みでは、ゆうちょ銀行が指定する書類を確認し、不足がないように準備しましょう。
昔作った休眠口座の復活・統合と新規口座開設のどちらがお得か?
昔作ったゆうちょ銀行の口座を長期間使っていない場合、新しい口座を作る前に、その口座を再利用できないか確認することをおすすめします。
長期間利用していない口座でも、所定の手続きを行えば、払い戻しや利用再開が可能な場合があります。 ただし、口座の種類や最後に取引した時期によって、取り扱いが異なります。
10年以上使っていない口座はどうなる?
ゆうちょ銀行では、長期間取引のない貯金について、休眠預金等活用法に基づく取り扱いが行われる場合があります。
一般に、10年以上入出金などの取引がない貯金は、所定の条件を満たすと休眠預金等として扱われる可能性があります。ただし、10年間使っていない口座が必ず休眠貯金になっているとは限りません。
休眠貯金として扱われた場合でも、所定の手続きを行うことで払い戻しなどが可能です。口座のお金が単純に消えてしまうわけではないため、まずは窓口で確認しましょう。
昔の口座を再利用する手順
昔作った口座を使いたい場合は、まず自宅に通帳やキャッシュカードが残っていないか確認しましょう。記号・番号がわかれば、窓口で相談する際にも役立ちます。
そのうえで、本人確認書類などを用意し、ゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口で口座の状態を確認します。必要に応じて住所変更、氏名変更、通帳再発行などの手続きを行いましょう。
通帳を紛失している場合でも、本人確認を行ったうえで口座の確認について相談できます。ただし、口座の特定に時間がかかったり、追加書類が必要になったりする場合があります。
2007年以前の郵便貯金には注意が必要
昔の郵便貯金を確認する場合、特に注意したいのが2007年10月1日の郵政民営化です。
民営化前に預け入れた定額郵便貯金や定期郵便貯金などには、現在のゆうちょ銀行の貯金とは異なる制度が適用されるものがあります。これらは、旧郵便貯金として別の仕組みで管理されている場合があります。
特に、旧郵便貯金には満期後の権利消滅に関する制度があるため、現在の休眠預金制度と同じように考えることはできません。
古い定額郵便貯金や定期郵便貯金の証書が見つかった場合は、放置せず、早めに窓口で確認することが大切です。
休眠口座の再利用と新規開設はどちらがおすすめ?
すでに口座を持っている場合は、まず既存口座の再利用を検討することをおすすめします。現在のゆうちょ銀行では原則1人1口座のため、使っていない口座があるからといって、簡単に新しい口座を作れるわけではありません。
| 比較項目 | 昔の口座を再利用 | 新しく口座を開設 |
|---|---|---|
| 手続きの目的 | 既存口座の利用再開 | 新しい口座の開設 |
| 原則1人1口座との関係 | 既存口座の確認 | 追加開設は原則難しい |
| 本人確認 | 必要になる場合がある | 必要 |
| 所要時間 | 口座の状態による | 申し込み方法や審査による |
| 通帳紛失時 | 再発行などを検討 | 既存口座の確認が先 |
| 向いている人 | 昔の口座を持っている人 | 総合口座を持っていない人 |
なお、複数口座を整理したい場合は、不要な口座を解約する方法もあります。ただし、口座を解約すると、その口座の記号・番号は引き続き利用できなくなります。
給与振込や公共料金の引き落としに使っている場合は、事前に変更手続きを行いましょう。
【Q&A】ゆうちょ銀行の口座を2つ持ちたい際によくあるトラブルと解決策

ここまで、ゆうちょ銀行の複数口座に関するルールや開設手順を解説してきました。最後に、特に疑問に感じやすい内容をQ&A形式で整理します。
Q1. ゆうちょ銀行の口座は1人2つまで作れますか?
現在のゆうちょ銀行では、原則として1人1口座の利用が求められています。すでに複数口座を保有している人もいますが、これから自由に2つ目を開設できるという意味ではありません。
事業用途で追加口座を希望する場合は、窓口で相談できます。
Q2. 昔作った2つの口座はそのまま使えますか?
口座の状態によっては利用できる場合があります。ただし、長期間利用していない場合は、休眠貯金の取り扱いや登録情報の確認が必要になることがあります。
通帳やキャッシュカードが残っている場合は、窓口で確認しましょう。
Q3. 生活費と貯蓄を分けるために2つ目を作れますか?
生活費と貯蓄を分けたいという理由だけでは、原則として追加開設は難しいと考えられます。既存口座と定額貯金・定期貯金を組み合わせる方法や、他の金融機関を利用する方法も検討しましょう。
Q4. ゆうちょ通帳アプリに2つの口座を登録できますか?
条件を満たす既存の総合口座については、合計2口座まで登録できます。ただし、アプリに口座を追加登録することと、新しい口座を開設することは別の手続きです。
Q5. インターネットで2つ目の口座を作れますか?
すでに総合口座を持っている人は、原則としてゆうちょ手続きアプリから追加開設できません。事業用途で2つ目の口座を希望する場合は、窓口で相談してください。
Q6. 個人事業主なら必ず2つ目を開設できますか?
いいえ。個人事業主であっても、必ず開設できるわけではありません。事業内容や利用目的などの確認が行われ、審査の結果によっては開設を断られる場合があります。
Q7. 2つ目の口座の審査には何日かかりますか?
事業用途で個人名義の口座を開設する場合、審査期間の目安は平均約1か月です。ただし、追加書類の提出や申し込み状況によって、さらに時間がかかる場合があります。
Q8. 家族の名前で2つ目の口座を作ってもよいですか?
家族本人のために、その人の名義で口座を開設することは可能です。しかし、自分が利用するための口座を家族名義で作ることは避けましょう。
Q9. 昔の口座を解約すれば新しく作れますか?
既存口座を解約した後であれば、新規口座開設を申し込める場合があります。ただし、本人確認や利用目的の確認などが必要であり、必ず開設できるとは限りません。
通帳の形式を変えたいだけなら、解約せずに切り替えられる方法がないか確認しましょう。
Q10. 別の郵便局で申し込めば2つ目を作れますか?
別の郵便局で申し込んだからといって、追加開設が認められるわけではありません。原則1人1口座という方針は、特定の郵便局だけのルールではありません。
Q11. 2つ口座を持つと預入限度額が2倍になりますか?
いいえ。通常貯金と通常貯蓄貯金を合わせた預入限度額は、1人1,300万円です。口座を2つ持っていても、通常貯金の預入限度額が2,600万円になるわけではありません。
Q12. 通帳をなくした場合は新しい口座を作るべきですか?
通帳を紛失した場合は、新規口座開設ではなく、既存口座の確認や通帳再発行などの手続きを検討しましょう。通帳とキャッシュカードの両方を紛失した場合も、まずは窓口などで適切な対応を確認してください。
Q13. 2つ目の口座を断られた場合はどうすればよいですか?
まずは、既存口座や他の貯金商品で目的を達成できないか検討しましょう。事業用として別口座が必要な場合は、他の金融機関で事業用口座を申し込む方法もあります。
ただし、他の金融機関でも本人確認や事業実態の審査が必要になる場合があります。
まとめ:ゆうちょ銀行の2つ目の口座を最大活用するために
ゆうちょ銀行では、現在、原則として1人1口座の利用が求められています。そのため、すでに総合口座を持っている人が、生活費と貯蓄を分けたいという理由だけで2つ目の口座を新しく開設することは難しいのが現状です。
一方、昔から複数口座を保有している人もおり、事業用途で追加口座が必要な場合は、窓口で相談することができます。ただし、事業用であっても審査が必要であり、必ず開設できるわけではありません。
今回の重要なポイントを整理すると、次のとおりです。
| 確認したいこと | 結論 |
|---|---|
| 2つ目の総合口座は作れる? | 原則として追加開設は難しい |
| 昔作った2つの口座は使える? | 口座の状態によって利用可能 |
| 事業用なら追加できる? | 窓口で相談可能。審査あり |
| 貯蓄用として追加できる? | 原則難しいため別の方法を検討 |
| スマホで2つ目を作れる? | 既存の総合口座保有者は原則対象外 |
| 家族名義なら作れる? | 家族本人のための口座なら申し込み可能 |
| 休眠口座は再利用できる? | 所定の手続きで可能な場合がある |
特に、生活費と貯蓄を分けたい場合は、必ずしも2つの総合口座が必要とは限りません。定額貯金や定期貯金を活用したり、他の金融機関と使い分けたりすることで、目的を達成できる場合があります。
また、昔作った口座が残っている場合は、新規開設を考える前に、その口座を再利用できないか確認することをおすすめします。
郵便局の実務に長く携わってきた立場からも、銀行の手続きでは事前の確認と準備が大切だと考えています。口座を増やすこと自体を目的にするのではなく、何のために口座を分けたいのかを明確にし、自分に合った管理方法を選びましょう。
なお、口座開設の条件や必要書類、審査の取り扱いは変更される場合があります。実際に申し込む際には、ゆうちょ銀行の最新の公式案内を確認してください。
参考情報:ゆうちょ銀行公式サイト・公式FAQ。2026年11月3日時点で確認できた内容を基に作成。
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